プログラミング〝最初の一歩〟 デジタル人材育成へワークショップ 瀬戸内町
プログラミングの〝最初の一歩〟を応援する「プログラミングワークショップ」(第4回プログラミングスタジアム実行委員会主催、以下WS)が19、20の両日、鹿児島県瀬戸内町古仁屋のせとうち物産館であった。小学生から大人まで2日間で計約40人が参加。WSを通し、プログラミングの基礎だけでなく、物事を理論的に考える力や考え抜く姿勢なども学んだ。 瀬戸内町がICT(情報通信技術)環境の整備やデジタル人材の育成などを目的に進める「デジタルネットワークラボプロジェクト事業」の一環。同WSは、プログラミング言語「Scratch(スクラッチ)」を使った初心者でも楽しめるコンテスト「プログラミングスタジアム」の関連キャラバンで、奄美大島の同町を皮切りに全国約10カ所で開催される。 奄美会場最終日の20日は、東京・茅場町のサテライト会場とオンラインでつないで実施された。システム開発などを手掛けるダブルインフィニティ代表取締役で講師の齊藤博美さん(53)指導の下、参加者らは基本操作を学んだ後、サンプルプログラムを作成。応用では、コラボ企画のアニメキャラクターを使って、ゲーム作りなどにもチャレンジした。 仕上がった作品は東京会場の仲間たちと共有。遊び方やコードの情報などを教え合いながら、知識や技術、交流を深めた。プログラミングに初挑戦した男児は「キャラクターを動かすのが楽しかった。今、マイクラ(マインクラフト)が好きなので、自分で作ってみたいと思った」と笑顔。 講師を務めた齊藤さんは「『0』と『1』の世界と同じで、創造力と思考力の組み合わせでクリエイションは生まれる。デジタル社会が進む今、〝プログラミング的思考〟を育み、子どもたちの自由な発想で学びの可能性を広げることが島の未来につながる」と話した。
奄美の南海日日新聞