「レヴァークーゼンに優勝してほしい」 バイエルンOBも望む一強時代の終焉
勢力図に変化の兆し
ブンデスリーガでは、2011-12シーズンにユルゲン・クロップ監督(現リヴァプール)の率いるボルシア・ドルトムントが元日本代表MF香川真司(現セレッソ大阪)らを擁して優勝したが、それ以降11シーズンにわたってバイエルン・ミュンヘンがリーグタイトルを独占してきた。 しかし第23節まで終了した今季は、レヴァークーゼンが2位バイエルンに勝ち点8差をつけて首位を快走。長らく続いたバイエルン一強時代が終わりを迎える可能性がある。 バイエルンに計6シーズン在籍し、その間にブンデスリーガ優勝4回を経験した元ブラジル代表のゼ・ロベルト氏も今季のレヴァークーゼンの強さには称賛の声を惜しまない。同氏はドイツ紙『Bild』の取材に応じ、「まだ多くの試合が残っているからレヴァークーゼンは引き続き集中力を保つ必要がある。それが出来れば優勝への大きなチャンスがやって来ると思う。今のレヴァークーゼンにはシャビ・アロンソという優れた監督と若くて才能豊かな選手達がいる。リーグのベストチームだよ」とコメントした。 また、同氏は「私はレヴァークーゼンに優勝してほしいと思っている。私自身もブンデスリーガで12年間プレイしたが、当時はとても面白いリーグだった。しかし今はバイエルンが11連覇している。他のクラブが一度優勝すればもっと面白いリーグになる」とも語り、レヴァークーゼンが優勝すればブンデスリーガの魅力向上に一役買うだろうとの考えも明かした。 レヴァークーゼンは、23日(現地時間)に行われたブンデスリーガ第23節マインツ戦でも2-1で勝利。公式戦33試合無敗と圧倒的な強さを誇っている。この勢いを維持し、悲願の初優勝を飾るとともにバイエルンのブンデスリーガ12連覇を阻止できるのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部