ザ・ロックは指で３カウントを表した©AbemaTV, Inc.

　WWEのPLE「バッドブラッド」（5日＝日本時間6日、ジョージア州アトランタ）で、統一WWE王者コーディ・ローデスとローマン・レインズの〝禁断タッグ〟が、極悪ユニット「ザ・ブラッドライン」に辛勝。試合後にはザ・ロック（ドウェイン・ジョンソン）が、謎めいた復帰を果たした。 　4月の祭典「レッスルマニア」で、コーディはブラッドラインを率いていたレインズを撃破し最高峰王座を奪取した。祭典後にレインズがリングから姿を消すと、いとこのソロ・シコアが極悪ユニットを掌握。元新日本プロレスのタマ・トンガ＆タンガ・ロア、ジェイコブ・ファトゥを新たに加入させ、レインズと兄のジミー・ウーソをブラッドラインから追放した。だが8月の「サマースラム」でレインズが電撃復帰して、宿敵コーディに加勢。「バッドブラッド」では、コーディ＆レインズが〝禁断のタッグ〟を結成し、ブラッドラインのシコア＆ファトゥと激突した。 　コーディ＆レインズの最強コンビは、4月まで約2年にわたって抗争を繰り広げてきただけに連係が取れず、序盤からブラッドラインの巧みな連係攻撃にさらされた。中盤にはコーディが捕まり、ローンバトルに。レインズも半年ぶりの試合とあって試合勘が取り戻せないのか、ファトゥのムーンサルトプレスとシコアのスプラッシュ弾でフォール負け寸前に追い込まれた。 　それでも、コーディが場外の実況席に載せたファトゥにコーナー上段から決死のスプラッシュを放ち、テーブル葬に成功。ブラッドラインはWWEタッグ王者のタマ＆タンガが介入するも、黒フードをかぶったジミーが登場。弟のシコアによって病院送りにされていたが、タマとタンガにスーパーキックをぶち込み、半年前までユニットのリーダーだったレインズを援護した。 　最後はレインズがシコアにカウンターのスピアーを見舞って、3カウントを奪取。辛くも勝利をものにして、ジミーと抱き合った。試合後にコーディがブラッドラインに襲われると、ジミーにうながされたレインズが宿敵を救った。ベルトもコーディに渡して大団円に終わると思いきや、ここで「If　you　smell！」の雄たけびが…。何とロック様が、約半年ぶりにWWEへと降臨したのだ。 　モハメド・アリ夫人から贈呈された「ピープルズ・チャンピオン」ベルトを肩に、サングラス姿で登場。ところがリングには向かわず、大型ビジョンの前でリング上のコーディ、レインズ、ジミーを見つめた。その上で、指で1、2、3を示すと、首狩りポーズ。言葉を発することなく、謎のメッセージを残したまま去っていった。 　今年の祭典まで、ブラッドラインの〝ファイナルボス〟としてやりたい放題。祭典翌日のロウではコーディに「お前を狙って戻ってくる」と告げ、WWEを離脱した。一方、当初はレインズとの〝世紀の一戦〟実現も目指していた。果たしてロック様の標的はコーディなのか？　それとも…。何とも謎めいたエンディングとなった。 「バッドブラッド」は「ABEMA」にて放送された。