第2次石破政権、大丈夫? 重要ポストに元アイドル重用 生稲晃子氏&今井絵理子氏 適材適所?批判の声
政府は13日の臨時閣議で第2次石破内閣の副大臣26人、政務官28人を決定した。副大臣人事では自民党から女性の起用はなかった一方、政務官には女性5人が選ばれ、うち2人がタレント出身。元おニャン子クラブの生稲晃子参院議員(56)が初登用で外務、元SPEEDの今井絵理子参院議員(41)は内閣府兼復興に就くことが決まった。今井氏は内閣府に2度目の起用。 【写真】アイドル時代の生稲晃子氏 政務官は大臣からの指示や要望に応じ、政策調査や情報収集などを行う重要ポスト。生稲氏は2022年初当選の1期目で、乳がんの闘病経験から、病気や女性への支援を訴えてきた。米大統領選でトランプ前大統領が返り咲きを決めるなど、国際情勢は不透明さを増すばかり。これまで外交に関する活動はほとんどなく、ネットでは「適材適所の人事ではない」といった声が上がっている。 今井氏は16年初当選で2期目。昨年7月、党女性局のメンバーと海外研修でフランスを訪れた際の写真を投稿し「公費で旅行」などと炎上したことは記憶に新しい。10月の衆議院解散時には、国会議事堂内と思われる場所で撮った笑顔のショットを公開。「タレント気取り」などと叩かれ“お騒がせ議員”のイメージが強い。 こうした人選の背景として指摘されるのが、派閥裏金事件で政治資金収支報告書に不記載があった議員の登用見送り。森山裕幹事長は衆院選の公示直前、裏金議員が当選した場合、政府・党の役職への起用もあり得るとの考えを示していたが、裏金事件に関係し無所属で立候補、当選した4人に自民会派入りを要請し、批判を招いたばかり。石破茂首相は世論の理解を得られないと判断したとみられる。野党の追及を避ける狙いもありそうだ。 そもそも衆院選で大敗した上「適齢期」の中堅や若手が多く落選。当選した裏金議員の起用もできず、与党関係者は「登用する駒がどんどん限られていき、人材不足となった側面もあるのでは」と話した。 三原じゅん子こども政策担当相を含め、政務三役にタレント出身議員が3人も占める第2次石破内閣。野党関係者からは「キャンディーズ好きの石破さんらしい布陣だ」と冷めた声も聞かれた。