猛虎打線覚醒!! 炎の3連続タイムリー 大山悠輔がV打、前川右京が中押し打、佐藤輝明がトドメ打
(セ・リーグ、阪神8-1中日、12回戦、阪神7勝3敗2分、27日、甲子園)気迫の〝暴走〟も、前夜の〝サインミス〟も、一回の凡打も、まとめて帳消しにした。猛虎打線復活の中心にこの男たちがいる。打って、打って、打った3者連続タイムリー。最後を締めた阪神・佐藤輝明内野手(25)が胸を張った。 「つないでもらった好機だったので『絶対打ってランナーをかえすぞ』という気持ちでいきました!」 大山、前川の連続タイムリーで2-0として迎えた七回無死二、三塁の好機。左腕・斎藤の140キロ直球を逆らわずはじき返した。「三遊間空いていたので狙い通りでした」。左前に運ぶ2点打は汚名返上の一打でもあった。 五回1死の第2打席。左前打に迷わず二進した。アウトのタイミングだったが、身をよじりながらのヘッドスライディングで右手を懸命に伸ばした。サトテルのアピールに、岡田監督は苦笑いしながらリプレー検証を要求も判定は変わらなかった。「アウトになっちゃったので次はもっといい判断ができるようにしたい」。一度は空回りしてしまった勝利への執念を今度はバットに乗せた。 ミスを取り返したのは佐藤輝だけではない。七回に先制打を放った大山は、一回1死一、三塁の好機で痛恨の遊ゴロ併殺に終わっていた。 「初回に最低限やっていたらもっと違う展開になったと思います。そこの反省しかないです」 大山に続いた前川だってそうだ。前夜26日の一戦で九回1死一塁で二塁打を放ったが、待球を指示していた岡田監督からは〝罰金ジョーク〟も飛び出した。この日、お立ち台に上がった前川は七回の舞台裏を明かす。 「監督に『引っ張ってこい』と言われたので引っ張れてよかった。指示通りいけました!」 それぞれの思いが生み出した大山、前川、佐藤輝の3者連続適時打。チームとして3者連続タイムリーは4月20日の中日戦(甲子園)以来で、このときも七回にこの3人が放っている。やはり、打つべき選手が打てば、猛虎打線は目覚める。中軸を代表し、佐藤輝が誓った。 「きょうみたいにしっかり打って勝ちたい。もっと中軸でかえして、勝ちたいと思います」