過去81銘柄でテンバガー!2.5億円投資家「トランプ外交が続くと日本企業のかじ取りは難しくなる」
過去81銘柄でテンバガーを達成しながら億り人になった「テンバガーハンター」愛鷹氏に、2024年末から期待が高まる銘柄や相場観などについて伺った。みんかぶプレミアム特集「最強株」第7回。
師走入り 年末4万 目指すのか?!
暖冬が続くかと思いきや、最近ようやく肌寒さを感じさせる木枯らしが吹くなど、出かける際には上着を羽織りたくなるくらいには冬めき、2024年も終盤ですね。12月間近にもかかわらず、未だに半袖で投資勉強会に顔を出している私が言うのもなんですが。 今年は新NISA元年ということもあり、年初は何買っても上がるというくらいに日本株は好調なスタートでしたが、4万円を超えては下げる、超えては下げる、を3月、7月、10月とほぼ3ヶ月ごとに3回も繰り返しています。 つまり8月5日のブラックマンデー31156円の最高値からの1万円幅暴落を除けば、限られた範囲で上下動を繰り返す相場でした。 皆さんはこの荒波相場を上手く乗りこなせていますか?私ですか?全然乗りこなせていません…置いてけぼりです(涙)。 11月の米国の大統領選挙ではトランプ大勝利となり、米国株と仮想通貨の相場が盛り上がり、連日高値を更新するなどトランプ景気に沸いています。一方の日本市場はトランプ政権による関税外交が実行されることは既定路線となりつつあり、盛り上がりに欠けます。欧州市場も完全外交や中国景気がよくないことを懸念して全般軟調展開です。 日本の政界では衆院総選挙がありました。終わってみれば、与党が議席数を減らして与党で過半数を維持できない、少数与党による政権運営を余儀なくされました。ただでさえ政治改革を推し進められなかったのに、ますます何もできなさそうな政権になってしまいました。 11月発案の2024年補正予算を見ても取り敢えず少額給付金をばら撒くという、支払手数料と手間ばかりかかって誰も得しない政策だけは継続されるいつもの結果に。控除増額という減税は一向に進まないのに社会保険料などは一方的に引き上げられていく。その黒幕が財務省ということであることは周知されましたが、これを機に日本政治を改善する向きに国を動かせる政治家が日本にも出てくるといいのですが…。 政治はさておき日本市場はというと、3月末決算企業の中間期決算が出そろいました。決算全般を総括しますと、非製造業はそこそこでしたが、製造業での下方修正が目立っていた印象です。トランプ外交が続くとなると、輸出業が経済を支える日本企業にとっては政治的にも経済的にも舵取りの難しい4年間になりそうです。
愛鷹(あしたか)