初めて議長国を務める日本 G20大阪サミットの注目点は?
●日本関連の首脳会談は?
今回の大阪サミットでは、安倍首相と韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領の正式会談は行われないようです。しかし中国の習近平主席やロシアのプーチン大統領との会談は予定されています。習主席とは国賓として日本に迎えること、プーチン氏とは日ロ平和条約交渉や経済協力などが話し合われるものと思われます。 最後に、各国首脳は地元大阪とも触れ合う機会があるでしょう。 大阪サミットの公式ホームページの一節を引用すると、「大阪は古くから経済・文化の中心地として京都とともに『上方』と呼ばれ、その独特の文化・伝統は今でも国内外で高い評価を受けています。特に大阪の食文化に対する注目度は高く、『食いだおれの街』として海外にも浸透しつつあります。また近年は、バイオ・ライフサイエンス産業やロボット産業に関わる優れた技術力を有する企業等も集中しています。『やってみなはれ』という大阪商人のスピリッツは今も脈々と息づいています」とあり、各国の指導者が興味深い大阪を発見することが期待されます。
------------------------------------ ■美根慶樹(みね・よしき) 平和外交研究所代表。1968年外務省入省。中国関係、北朝鮮関係、国連、軍縮などの分野が多く、在ユーゴスラビア連邦大使、地球環境問題担当大使、アフガニスタン支援担当大使、軍縮代表部大使、日朝国交正常化交渉日本政府代表などを務めた。2009年退官。2014年までキヤノングローバル戦略研究所研究主幹