米中、薬物対策で合意か 首脳会談、制裁解除も
【サンフランシスコ共同】米ブルームバーグ通信は13日、米中首脳が15日の会談で、米国で乱用が社会問題となっている医療用麻薬フェンタニルの対策として中国が製造と輸出の取り締まりに乗り出すことで合意すると報じた。代わりに米国は人権侵害を理由に中国の警察機関に科していた制裁を解除するという。 フェンタニルは中国で原料となる化学物質が製造された後、メキシコで合成され、米国に密輸されているとされる。米国で2021年に薬物の過剰摂取で死亡した人のうち、3分の2はフェンタニルが原因だとされ、米国は中国に取り締まりを求めていた。 米国は20年5月、警察機関に禁輸措置を科した。