ずっと習い事が上達しなかった息子が、突然やる気に! 親が子どもに自信を持たせるためにできる“たった一つのこと”
できるようになった、方法とは……?
やったことといえば、流れるプールを一緒にぷかぷか泳ぎながら、実際に潜っているところを見せたり、泳いでいる楽しそうなところを見せただけ。私も泳ぐことが好きなので、本当に楽しんでいただけなんです。 そのうえで、「何があっても絶対助けてあげるから、怖くないよ。大丈夫!」と伝え、安心できる環境を用意。 しばらく泳いでいると、本人から、「○○も、潜っててみる! 見ててよ!」と、言ってきたので驚きました。 潜ってみると、上の子たちにも「すごーい!」と褒められ、得意げな様子。水中でじゃんけんしたり、ばた足で泳ぎながら追いかけっこしたり。一気にその日だけで上達してしまったんです。
本人に、なんでやろうと思ったのか聞いてみた
後日、本人に、なんでできるようになったの?と聞いてみました。 すると、家族やいとこが楽しそうに潜ってなにかやっていたから。 みんな泳いで楽しそうにしてたから、自分だけ潜ったり泳げないのが嫌だった! 一緒に楽しみたかったから! と言っていました。 そうなんです。「周りが楽しそうだから、自分だけできないのは嫌だ」、「できるようになりたい。やってみよう」と思えたことで、一気に、やってみせる!と、本人の中の気持ちが大きくなった瞬間でした。 あれ?親の安心感はあんまり関係なかったのかな?と思いましたが(笑)。 できなかったことの理由を聞いてみることはあっても、できた理由を聞くことって、実はあまりないですよね。でも、できるようになった理由を子ども自身に聞いてみると、そこには、その子の成長のきっかけとなるポイントや、向上心のヒントがたくさん詰まっていたりするんです。 今回は、潜れるようになる練習になる!とはまったく思っていなかった、レジャーのプールが向上心のきっかけに。 子どもにとって、何がきっかけになるか、わからないものだなと感じました。
子どもは親の背中を見て育つ、と言うけれど……
それって大人の、尊敬できる、しっかりした姿だけではないと思うんです。 親や兄弟が楽しんでいる姿を見ると、下の子は、目を輝かせて近寄ってきませんか? 子どもは大人の真似をするのが大好きで、興味津々。それが、信頼できる親や兄弟が楽しんでいることなら、さらにやってみたい。そう思うんだと、子ども達を見ていると感じます。 サッカーのコーチや、療育の現場で活動する夫も、 「発達に関係なく、楽しそうな大人のところに、子ども達は寄ってくる」 と言っていました。 うちの場合には、こんな感じで、いつも運動面で「まずやってみる! 挑戦してみる。やってみたい!」を引き出す係は夫です。 親にも、得意不得意もあるとは思いますが、運動や習い事に限らず、遊びでも勉強でも同じ。 私も、この知育遊びやってみてほしいな。と心の中で思ったときにも、「これ、やってごらん」という言葉かけはしません。 まずは、「見て見て!」と、自分が楽しそうにやってみせることがほとんどです。そして、そのあとで子どもが「やってみたい!」と言ったら、どうぞ、と見守ります。 遊ぶことでも、学ぶことでも、親が楽しみ方を知らないと、子どもも楽しみ方がわからない。どんなに良い玩具や環境が整っていても、それは同じです。 子どもの興味を引き出すためには、親が本気でやっている姿や、楽しんでいる姿を見せることって、何をするにも大事かなと思っています。 子どもと何をしてみようか。一緒に遊ぶのは少し苦手……と思ったら、一度、公園で本気で遊具で遊んでみるのもおすすめです。中途半端ではなく、全力で。できれば、人の少ない時間に……(笑)。たぶん、自分もだんだん楽しくなりますよ。 そして、子どもはキラキラした目で、近寄ってくるはずです。