快挙から一夜明け 大谷翔平「1番・DH」で出場 空路5時間LA到着は午前1時 前日は3打席連発含む6安打10打点2盗塁で「51-51」達成
「ドジャース―ロッキーズ」(20日、ロサンゼルス) ドジャースの大谷翔平選手が「1番・指名打者」で、出場することが発表された。チームは前日のナイター終了後に敵地マイアミから約3800キロの距離を約5時間かけて大陸を横断し、本拠地ロサンゼルスに到着したのは午前1時だったという。残り9試合。チームとともに地区優勝を目指す。 大谷は前日のマーリンズ戦で6打席に立ち、自己最多3本塁打を含む6安打10打点のマーク。チーム20得点のうち半分を一人でたたき出してシーズン120打点とし、2盗塁と合わせ、史上初の「50-50」を達成し、記録を「51―51」まで伸ばした。 この試合では「50-50」のほかに、球団シーズン最多本塁打、球団1試合最多打点、松井秀が05年にマークした日本選手シーズン最多打点を更新。01年にイチローが達成した56盗塁の日本選手最多記録に5に迫っている。記録ずくめの6打席に試合後の大谷は「自分が一番びっくりしている」と話した。 主要打撃部門ではナ・リーグの本塁打と打点の2部門で2位を大きく引き離して独走状態。ア・リーグ2冠のジャッジ(ヤンキース)とは本塁打の差を2に縮めている。 チームは前夜の勝利で12年連続プレーオフ進出が決定。昨年3月のWBCで世界の頂点に立った同じ場所で自身の快挙とともに米移籍7年目で初となるポストシーズンが決まり、大谷も「一生忘れられない」と喜びを口にした。 大谷快挙の試合後の取材でロバーツ監督は「60-60」の可能性を問われ、「今日みたいな試合がある限り、あと9本、10本打つ可能性はあるよ」と言った。残り9試合。マジック6になった地区優勝を目指しながら自身の記録をどこまで伸ばすか注目だ。 ▽ドジャースのラインアップ 1番・DH 大谷 打率・294 51本塁打 120打点 OPS1・005 2番・右翼 ベッツ 打率・294 17本塁打 69点 OPS・875 3番・左翼 T・ヘルナンデス 打率・267 29本塁打 90打点 OPS・821 4番・一塁 フリーマン 打率・282 22本塁打 88打点 OPS・861 5番・捕手 スミス 打率・247 19本塁打 72打点 OPS・758 6番・中堅 パヘス 打率・249 10本塁打 42打点 OPS・696 7番・遊撃 ロハス 打率・296 6本塁打 36打点 OPS・770 8番・三塁 マンシー 打率・238 15本塁打 45打点 OPS・871 9番・二塁 K・ヘルナンデス 打率・217 10本塁打 36打点 OPS・623 投手 ブレイシア(オープナー)