被災地能登で敗れた自民 支援した馳知事「厳しい現状、投票行動に」
石川県の馳浩知事は1日の会見で、能登半島地震の被災地が入る衆院選石川3区で、応援してきた自民党の候補者が敗れたことについて、「被災地の厳しい現状に対する有権者の思いが投票行動に現れたのかな」と語った。 【写真】地震と豪雨の「二重被災」で全世帯が避難し、住む人がいなくなった集落も 石川3区では、3選をめざした自民の西田昭二氏=比例で復活当選=が、「被災地に寄り添う」を掲げた立憲民主党の近藤和也氏に大差で敗れ、自民は15年ぶりに小選挙区の議席を失った。 馳知事は公示日の10月15日、西田氏の出陣式で応援演説し、「我々の(復興の)戦いは今後簡単なものではない。だからこそ今、自民党の力が、だからこそ西田候補の力が必要」などと力説していた。 知事は会見で「結果を踏まえ、引き続き近藤さん、西田さん、両名が能登を代表して被災地の復旧復興に向けて頑張る」と述べ、「多くの被災者、被災事業者の困窮した状況を拾い上げ、県とともに国に対する要望や相談支援(の面で)、政治力を生かしていきたい」などと述べた。
朝日新聞社