日本女子、中国をストレー倒!! 相手は控え組でも古賀紗理那「しっかり勝ち切れたのはチームとして自信になった」 ネーションズリーグ準々決勝/バレー
「バレーボールネーションズリーグ 2024」女子ファイナルラウンド準々決勝(20日、タイ・バンコク)1次リーグ5位の日本は同4位の中国をストレートで下して、3年ぶりの4強進出を果たした。第1セットは岩崎こよみ(35)=埼玉上尾=らのサーブで崩し、古賀紗理那(28)=NEC=らが決める理想的な展開で奪取。その後も、粘り強いレシーブから切り返して押し切った。22日の準決勝ではブラジル-タイの勝者と対戦する。 フィリピンでの男子同様、タイでも日本バレーの人気は高い。地元ファンが、日の丸の小旗を持って声援を送る中で、日本女子がアジアのライバル、中国を撃破した。 「(攻撃のテンポに問題があった1次リーグ)第3週から整理して、今日はチームとしての攻撃ができたのがよかった」。両チーム最多の22得点をマークした古賀が、手応えを語った。 第1セットは岩崎らのサーブで崩し、古賀らが強打を決めて先取。第2セットは中盤リードされたが、宮部藍梨(姫路)のサーブで崩して5連続得点。流れを奪うと、そのまま第3セットまで優勢に進め、勝ち切った。 日本は1次リーグ第2週のマカオ大会でホームの中国に3-1で勝利。2022年9月以来の連敗を4で止めた。これで2連勝だが今回の中国は主力を欠場させていた。五輪本番を見据え、実戦で精度を高めようとする日本とは異なる戦略で臨んでいた。 控えとはいえ、2016年リオデジャネイロ五輪の金メダリストなど実績ある選手が複数出場し、高いブロックの前に10点を献上するなど苦しむ部分もあった。そんな中でもストレートで勝ち、「しっかり勝ち切れたのはチームとして自信になった」と古賀は胸を張った。 21年大会以来の準決勝進出。前回は準決勝で現世界ランキング1位のブラジルに敗れた。五輪で同じB組の強敵を含め、この先に対戦する可能性があるのは強豪国ばかりだ。「ここで少しでも上にいくことがパリへのステップアップにつながる」と話すのはリベロの小島満菜美(NEC)。五輪本番を見据え、本気の戦いが続く。 ■古賀に次ぐチーム2位の14得点を挙げた石川真佑 「4強からの戦いが重要になる。この試合をパリにつなげられるよう、結果にこだわりながらやっていきたい」