夏物の衣替え・エアコン掃除・製氷器洗浄…“夏じまい”のコツを家事アドバイザーが解説
記録的な猛暑が続いた夏も、暑さのピークが過ぎ去り、秋の訪れを感じるようになりました。過ごしやすくなってきたこの時期に、夏に活躍した衣類やエアコンなどのアイテムを手入れして、次の季節を心地よく迎える準備をしましょう。 家事アドバイザーの矢野きくのさんに、夏服の衣替えからエアコンや冷蔵庫の掃除まで“夏じまい”のポイントについてお話を伺います。
涼しくなってきた今こそ「夏じまい」のチャンス
夏の終わりに行う掃除や片づけ、いわゆる“夏じまい”には、さまざまなメリットがあります。「ワンシーズンお世話になったものをきれいに片づけて保管することで、来年の夏まで清潔で使いやすい状態を保つことができます」と矢野さん。 「とくに気温も湿度も高い夏は、汗や皮脂など、目に見えない汚れも蓄積しやすい季節です。こうした汚れをそのままにしてしまうと、カビや変色の原因になります。夏の間フル稼働だったエアコンのメンテナンスや、衣替えに向けて夏服のしまい洗いをしておくことで、汚れの蓄積を防ぐことができます」(家事アドバイザー・矢野きくのさん、以下同) 次のシーズンに向けて生活環境を整えておくと、年末年始の大掃除や来年の夏の支度も少しラクになるはず。住環境を整えるためにも、過ごしやすくなってきたこの時期に一度家中のメンテナンスや整理整頓をしておきましょう。
衣替えは、ただ洗って仕舞うだけじゃない 衣類や寝具が長持ちする「しまい洗い」のコツ
肌寒くなり、夏服や夏用寝具が必要なくなってきたら、冬服への衣替えを始めます。夏物の衣類や寝具を収納するときは、以下のポイントを押さえておきましょう。 ・衣替えの3つのポイント 1.衣替えは「晴れ」の日に行う 「衣替えはかならず湿気が少ない晴れの日に行ってください。湿気が多い日や雨の日に収納してしまうと、収納する際に湿気を含んでしまい、カビの原因になりかねません。どうしても晴れの日に行うのが難しい場合は、除湿機やエアコンの除湿機能などを使って、できる限り湿気を取り除いてから収納してください」 2.「つけ置き洗い」で目に見えない汚れを落とす 「衣類や寝具の汚れは目に見えるものだけではありません。汗や皮脂などは一見わかりにくい部分に染み込んでいるため、蓄積した汚れを放置していると、カビやシミ、臭いの原因に繋がります。衣替えの前は通常の洗濯の前に、酸素系漂白剤でつけ置き洗いをするようにしましょう」 3.収納する前にしっかり「乾燥」させる 「湿気を含んだままの衣類や寝具も、雑菌が繁殖する原因に。生乾き状態での収納は絶対にやめましょう。しっかり風通しをして、完全に乾燥させた状態で収納してください」 大切な服や寝具を傷めず、いつまでもきれいに使うためには、収納前にしっかりとケアをしておくことが重要です。衣替えのタイミングで、不要な衣類を選別して処分するのも良いでしょう。