ウィンダム・クラークがタイトリストのカスタムアイアンを投入
クラークのアイアンは、タイトリストが“プロジェクト・フィール”と総称する取り組みの最新作なのだ。ツアープレーヤーとカスタムアイアンを製作するコラボレーションから、彼らの好みを学び、将来的なシリーズに使用可能なイノベーションを解き放っていく―。この“プロジェクト・フィール”で、カスタムのアイアンセットを製作した選手には、ジャスティン・トーマス、キャメロン・ヤング、ウェブ・シンプソン、アダム・スコット(オーストラリア)らがいる。 彼らのカスタムセットにはトーマスの「621.JT」や、ヤングの「631.CY」のように、選手名にちなんだ名称が付けられてきた。クラークの新クラブは、ニックネームの「ダブ」にちなんで632.DUB。タイトリストはブレード型に600番台を使用しており、“632”はカスタム製造シリーズでも、ヤングのアイアンの流れをくむことを意味している。 クラークはアイアン製造に深く関わってきた。ヴァンウェゼンベック氏は「彼は恐らく、いろんなことを試すのに最も興味を持つ選手です。今回のクラブでは、最も多くのプロトタイプを作りました。“プロジェクト・フィール”待遇を受けた他の選手たちは、我々の進むべき方向や、パフォーマンス特性と見た目の特徴の面で、いい意味で筋道が見えていました。ウィンダムと一緒に仕事をしていて楽しかったのは、彼が自分の知らなかったことについて好奇心をそそられたことです」と語る。 オフセットの分量(オフセットが大きめのクラブと小さめのクラブの両方を試した)や、重心に影響を及ぼすタングステンの位置といった特性の点で試行錯誤を行なったという。クラークは620CBよりオフセットが小さめで、トップラインがわずかに薄い物を好んだが、同時にT100のソールも気に入っていた。最も重要だったのは、セットを通じて好みの弾道を実現するための重心配分だった。 「彼はショートアイアンでは、より突き抜けるような弾道を作り出そうとします。一方で、平均的なツアープレーヤーより、ロングアイアンは少し急角度に入れているので、彼の好む打ち出し角を実現する上で、何か手を加える必要がありました」とヴァンウェゼンベック氏。こうして、632.DUBは誕生したのだ。 (協力/ GolfWRX, PGATOUR.com)