ソウル市、漢江公園の半数以上の造形物に「撤去勧告」…原因は老朽化・放置
【12月22日 KOREA WAVE】ソウル市が漢江公園内に設置された造形物45点を点検した結果、その半数にあたる21点が撤去勧告を受けたことがわかった。これらの彫刻の多くは、老朽化や管理不備による劣化が指摘されている。 市が実施した調査は、2024年5月から10月にかけて漢江公園の主要5エリア(汝矣島、二村、望遠、広津、蚕室)を対象に実施された。調査結果によると、「撤去勧告」21点、「補修勧告」16点、「良好」6点の評価に分けられた。 撤去勧告対象の中でも特に問題視されたのは4点で、船を模した「まばゆい偽装術」はガラス部分が破損し、ゴミが積もるなどの状態で放置されていた。また、木材を使用した「漢江漁船物語、海風」は腐食が進み、栗島(パムソム)を題材にした造形物には害虫による汚染が確認された。さらに「漢江漁船物語、海春」は道路脇に放置されていた。 廃タイヤを素材にした「北極熊」は変色やひび割れがひどく、撤去勧告対象となった。同様に「フラミンゴ」も耐久性に問題があり、撤去が推奨されている。 これらの撤去勧告作品については、来年上半期に専門家や公衆美術委員会の審議を経て最終的な撤去可否が決定される予定だ。 ソウル市は「造形物の基本的な寿命は3年程度だが、漢江公園の作品の多くは2014年の『漢江ストーリーテリング事業』や2017~18年の『漢江芸術公園プロジェクト』で設置され、老朽化が進んでいる」と述べた。また、補修可能な作品については修理して寿命を延ばす。 今回の調査は、今年6月に映画「グエムル(怪物)」を象徴する造形物が10年経って撤去されたことを契機に実施された。同作品は約2億ウォンで制作されたものの、都市景観を損なうとの批判を受けて撤去が決定された。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News
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