全日本ロードレース選手権 第5戦もてぎ2&4レース直前特集

全日本ロードレース選手権、2024年シーズンの後半戦が8月25日（日）に決勝が行われる第5戦もてぎ2&4レースからスタートする。このレースは、4輪のスーパーフォーミュラとの併催で行われ、全日本ロードは最高峰のJSB1000クラスのみとなる。第3戦SUGO（5月25日・26日）以来、ちょうど3カ月ぶりのレースとなる。このインターバルには、鈴鹿8耐があり、多くの全日本ライダーが参戦していたが、YAMAHA FACTORY RACING TEAMを始め、長島哲太や秋吉耕佑など走っていないチーム、ライダーも少なくなかった。 【画像】全日本ロードレース2024年シーズンをギャラリーで見る（4枚） 文/Webikeプラス 佐藤“ことぶき”寿宏

もてぎでもイニシアチブは中須賀に！？ 岡本、水野も追撃を緩めず

後半戦の初戦となる、もてぎ2&4レースを制して勢いをつけたい中須賀克行。

前半戦の流れを見ると、やはりYAMAHA FACTORY RACING TEAMの中須賀克行が強さと速さを見せている。開幕戦から4連勝を飾り、第3戦SUGO・レース2では、ハイアベレージのチームメイトを深追いせず、着実に3位でフィニッシュ。13回目のシリーズチャンピオン獲得に向けて順調にコマを進めている。もてぎ2&4レースでもイニシアチブを握るだろう。 ただ、今シーズンは同じくYAMAHA FACTORY RACING TEAMで3年目を迎える岡本裕生が着実に成長。第3戦SUGOのレース2では、圧倒的な速さで優勝を果たしている。その岡本を追ったのは、今シーズン最大の話題となっているDUCATI Team KAGAYAMAの水野涼だった。鈴鹿8耐でも存在感のある走りを見せ、よりPanigale V4Rを理解できたと語っており、シーズン後半戦を、さらに盛り上げてくれそうだ。

酷暑の中でホンダ、スズキ勢もレースをかき回すか

CBR1000RR-Rにも慣れて来た野左根航汰がレースをかき回してくれそうだ。

ここまで前述の3人だけが表彰台を独占しているが、Astemo Honda Dream SI Racingの野左根航汰、JAPAN POST HondaDream TPの高橋巧、DUNLOP Racing Team with YAHAGIの長島哲太、SDG Honda Racingの名越哲平、Team ATJの岩田悟、Honda Dream RT SAKURAI HONDAの伊藤和輝、TOHO Racingの清成龍一と厚い選手層を見せるHonda勢も巻き返しを狙う。スズキで孤軍奮闘するAutoRace Ube Racing Teamの津田拓也も一矢報いたいところだろう。 絶対王者・中須賀も安泰ではなく、岡本と水野という成長してきたライダーと、どう戦うか!?　今回は事前テストがなく、金曜日の40分2セッション、土曜日の公式予選（40分）、日曜日朝のウォームアップ走行（20分）という限られた時間で、いかにマシンを仕上げるかがカギとなる。 モビリティリゾートもてぎでは、今シーズン2度目の開催となるが、厳しい暑さとなることが予想され、路面温度が全く違い、さらに4輪のタイヤラバーものってくるため4月のデータは参考レベルにしかならないだろう。レースは、12時40分スタート予定と一番暑い時間帯となる。 1コーナー、3コーナー、5コーナー、V字コーナー、そして90度コーナーとハードブレーキングの多いモビリティリゾートもてぎでは、国内最高峰クラスのライダーが絶妙なスライドコントロールを見せてくれる。酷暑の20周で争われることになりそうな、もてぎ2&4レース。中須賀が制すか!?　岡本が連勝を飾るか!?　水野がDUCATI初勝利を達成するか!? 4輪の国内最高峰スーパーフォーミュラも楽しめる、もてぎ2&4レース。夏休みの一日をモビリティリゾートもてぎで過ごしながら、ウェビックの順位予想&推し選手登録でポイントをゲットしよう！