キャッチボールで笑顔を見せる森下

　悪い流れは俺が止める！９日・巨人戦（マツダ）に先発する森下暢仁投手（２６）が８日、７月に入って１勝５敗と失速しつつあるチームを再び上昇気流に乗せるような好投を誓った。 　「残り試合も半分を切っていますし、この辺りから１試合１試合が大事になってくる。（順位が）良い位置にいるのは確かなので、粘り強くやれたら」 　チームは３カード連続負け越しで現在３連敗中。苦しい中でゲーム差なしの２位・巨人との２連戦を迎える。７日の試合を映像で確認したという右腕は「良い打線だと思う」と警戒心を高めた。 　負ければ６月７日から守り続けてきた首位の座を明け渡す一戦だが、前向きな数字が並んでいる。森下自身、２１年１０月１０日から巨人戦は負けなしの７連勝中。加えて現在、マツダスタジアムで３６イニング連続無失点中と、好条件がそろう。「記者の人たちが書かなかったら、分からないので」と苦笑いを浮かべつつ「でも、勝てるに越したことはない」と気を引き締め直した。 　打線は前カードの中日３連戦で計２得点。多くの援護は見込めない中で「投手も野手も踏ん張りどころ」と現状を分析。「ここを乗り切ったら、チームとしても優勝に近づくと思う」と力を込めた。 　この日はマツダスタジアムでキャッチボールなどを行い、汗を流した森下。首位を死守するため、強い思いを胸にマウンドに立つ。