難しいドリルは必要ない! 東大卒スーパー家庭教師がオススメする、“子どもに合った”家庭学習ドリルの選び方
もうすぐ新学年。市販のドリルなどの学習計画も立てたいところですね。 前回のコラム、東大卒スーパー家庭教師が教える「中学受験で合格する子が幼少期やっていたこと」に引き続き、中学受験・大学受験を専門とする予約殺到の東大卒スーパー家庭教師、長谷川智也先生にお話を伺ってきました。 東大卒スーパー家庭教師が教える「中学受験で合格する子が幼少期やっていたこと」
難しいドリルは必要ない!
えり先生(以下、えり) 「低学年の間は、家庭でどのような学習をさせるといいのでしょうか?」 長谷川先生 「問題集を開いた時にパッとみて、85%くらいはできそう!と思えるくらいの難易度のものを選んであげるのがポイントです。計算なら100マス計算で十分です。」 えり 「受験対策で有名なドリルもいくつかありますが、それはどうですか?私も娘が低学年の時に取り組ませていました。」 長谷川先生 「楽しんでできる子はいいんですが、低学年から長めの文章題が出てくるので、ともすると勉強が嫌いになるリスクがあります。そこは気をつけて与えないと逆効果ですね。 低学年のうちは特に、簡単すぎても難しすぎても勉強へのモチベーションが下がりがちです。親御さんがお子さんをよく見て『今の我が子の85%』を見極めてドリルを準備するのがポイントですね。 公文はお子さんの様子を見て上手に進められる先生が多くて、近所に良い先生がいらっしゃるなら通わせるのもおすすめです。」
思考力系のドリルは?
えり 「SAPIXのきらめき算数脳やパズルなど思考力系のドリルも人気だと思うのですが、先生は必要だと思われますか?」 長谷川先生 「楽しんでやる分にはいいと思いますね。ただ、パズルに関しては物理的な刺激があるものの方が学習効果が高いという研究もあります。」 えり 「モンテッソーリ教育でも子どもは五感を通し動きながら学ぶと考えられています。子どもたちは、実際に手を動かして身体を動かして、試行錯誤しながら周りの環境から学びとる力があると。言語も数も親が教え込むのではなく、日常生活の中での種まきが大事だと思います。 自然の中で遊ばせることを良しとされているのもモンテッソーリと長谷川先生は同じですね。」 長谷川先生 「そうですね、砂場で遊んだり、水で遊んだり。アインシュタインも裸足で歩き回っていたと言われてます。自然体験をできる範囲でやっておくと、自然が好きになる。そうなると理科が好きになりやすいです。高学年になっていきなり机上で学ぶのではなく、低学年のうちから体験学習はやっておくとあとで伸びやすいですね。」