難しいドリルは必要ない! 東大卒スーパー家庭教師がオススメする、“子どもに合った”家庭学習ドリルの選び方
量より習慣
えり 「1日あたりの分量などの目安はありますか?」 長谷川先生 「量よりも習慣が大事です。毎日朝起きたらやる、とか、学校から帰ってきたらやるとか。低学年は勉強習慣を身につけることが1番力を入れるべきことですね。モチベーションとか関係なく、やることはやるというのが大事です。SAPIXのお子さんも上位層は朝勉の習慣が低学年でついていて、新小4からは毎朝SAPIXのテキストの基礎トレをやってたりしますね。」
子どもの4タイプに合わせた声かけ
長谷川先生 「指導をするときに、子どもを4タイプに分けて声かけを変えています。講演先や訪問先でも反響が高いのでぜひ参考にしてください。」
【おませタイプ】他人の目を気にする✕子どもっぽい(感情的)
・他人の目や評価を気にする ・親も一緒に勉強してほしい ・親の不機嫌な顔がイヤ こういうタイプには 「頑張って勉強して、あなたがヒーロー・ヒロインになるんだ!」 「賢くなると、弱い人を助けてあげられる人になれるよ」 などの声かけが効果的とのこと。 我が家の娘は元々このタイプで「頑張っているね」と本人の努力に共感してあげることも「親が認めてくれている」とモチベーションに繋がっているようでした。
【委員長タイプ】他人の目を気にする✕大人びている(論理的)
・勝つのが好き ・みんなから見て良い学校が好き ・他人からの評価のために努力を惜しまない 長谷川先生曰く、こういう 「コスパ最強は東大だよ」 「勉強しないとダサいことになるよね」 などの声かけが効果的だそうです。 クラス昇降などもある意味ゲーム感覚で楽しんで受験を乗り切れるタイプかもしれませんね。
【かたぶつタイプ】周りが見えない✕大人びている(論理的)
・「わかる」のが好き ・「こだわり」が自分の中で完結しているので、空気を読むのが苦手 こういうタイプには 「コレとコレをすれば、偏差値60までいくんだよ。今できないのは正しいやり方でやってないからだよ。」 「やり方を研究してみたら?」 などの声かけが効果的だそうで、法則とその検証を促すと動くそうです。
【ぼっちゃんタイプ】周りが見えない✕子どもっぽい(感情的)
・他人の言うことは聞かない ・自分がやりたいことが何よりも優先 こういうタイプには 「あなたが尊敬している〇〇さんも勉強した方がいいと言っていたよ」 「いい学校に行くと、好きなことをもっと高いレベルでできるよ」 という声かけが効果的で、常識は通用せず、好きなことと尊敬する人がカギになるそうです。 今回は、中学受験を目指す小学生だけでなく、中学受験を突破した中高生の大学受験の家庭教師もされている長谷川先生にお話を伺いました。 子どもが「もっとやりたい!」と思えるドリルの選び方、声かけの方法、参考にしてもらえると嬉しいです。 お話を伺ったのは・・・ 長谷川 智也 先生 ブログ名はジュクコ。1980年兵庫県明石市出身。高卒の両親のもとに育つもハードな中学受験を経験。白陵中学校・高等学校を経て、東京大学卒業後、大手塾に勤務、人気講師となる。2009年独立してフリーランスの「プロ家庭教師」に。既存の固定観念にしばられない、生徒個人を見つめた指導で数々の実績を上げる。独自のプログラム「究極の受験セカンドオピニオン・スーパーコンサル」は年間300件を超える申し込みが殺到する。甲冑メタルバンド「Allegiance Reign」のベーシストとしても本気で活動中。 【Profile】えり先生(Instagram:@tokyo_montessori_at_home) 小5女子、小2男子の2児の母。大阪府立北野高校・神戸大学卒業後、2008年リクルート入社。当時まだ珍しかった育休後のフルタイム復帰、リモートワークのフィジビリにも参加。仕事と家事育児の両立の途を率先垂範する。2018年同社退社後、日本モンテッソーリ教育綜合研究所にてモンテッソーリ教師の資格を取得。2020年モンテッソーリ教具の定期レンタルおよびオンラインサポートサービス「ビブリオテーカ」を開業、累計100家庭以上にサービスを提供。小5の娘が都内で中学受験予定