タイとインドネシア、政策金利を据え置き-大方の予想通り
(ブルームバーグ): タイ銀行(中央銀行)は18日、政策金利の据え置きを発表した。10月に予想外の利下げに踏み切ったが、景気回復を背景に中立的なスタンスを維持した。インドネシア銀行(中銀)も同日、政策金利を据え置いた。
タイ中銀の金融政策委員会は全会一致で1日物レポ金利を2.25%に維持すると決定。ブルームバーグが調査したエコノミスト23人のうち21人が予想していた通りとなった。
景気が回復し、インフレ率が1-3%の目標に向かって徐々に上昇する中、タイ中銀は中立的なスタンスを維持することの重要性を強調している。
セタプット総裁は今月に入り、世界経済が直面する高い不確実性や予期せぬ状況に効果的に対処できる「確固たる」金融政策を追求していくと述べていた。
インドネシア中銀は政策金利であるBI金利を6%に維持。ブルームバーグ調査に参加したエコノミスト34人のうち21人が据え置きを想定。それ以外は0.25ポイントの利下げを見込んでいた。
ペリー・ワルジヨ総裁は記者団に対し、「金融政策の焦点は、米国の政策方針や各地域における地政学的な緊張の高まりによる世界の経済的な不確実性の高まりに対し、通貨ルピア相場の安定性を強化することに向けられている」と語った。
原題:Thailand Holds Key Rate to Stay Neutral Despite Rate Cut Calls、Indonesia Holds Key Rate to Bolster Falling Rupiah Currency(抜粋)
(c)2024 Bloomberg L.P.
Suttinee Yuvejwattana