交際3.5%増、最多1365組 いばらき出会いサポート 23年度 女性会員の拡大一因
茨城県などが結婚を支援する「いばらき出会いサポートセンター」(同県水戸市)で、2023年度に交際を始めた会員が前年度比3.5%増の1365組となり、過去最多となった。女性会員が4割を超えるなど、県は女性会員の拡大が一因とみている。 県少子化対策課によると、交際開始件数は20年度が415組、21年度が930組、22年度が初めて1000組を超える1319組と年々増加。23年度も前年から46組増えた。同年度のお見合い件数は同194組増の3269組、成婚数は同17組増の150組と関連実績も着実に伸びている。 背景には女性会員の拡大がある。20年度末の332人に対し、23年度末は1347人と約4倍に増加。男女比で初めて4割を超えた。女性対象の「入会登録料無料キャンペーン」を22~23年度の1年半にわたって実施したことが奏功した。 各実績の伸びは、21年度に導入した新システムも影響したとみる。価値観診断などに基づきAI(人工知能)が相性が良いとみられる相手を紹介。同センターを訪れなくても個人のスマートフォンなどで相手の検索が可能となった。結婚相手として見極められるまでの期間は、複数の相手とのお見合いや交際ができる。 同センターは06年に県と県労働者福祉協議会が開設し、県が運営に関わってきた。会員はプロフィルや相手への希望条件などを事前に登録する。女性会員の拡大に向け、本年度も今月から10月31日まで同キャンペーンを実施。期間中は女性の入会登録料(1万1000円~2万2000円)を無料とする。 同課の担当者は「女性会員を5割に近づけ、出会いの機会をさらに増やしていきたい」としている。
茨城新聞社