U-23日本代表、〝新戦力〟2人が猛アピール 米国に快勝した大岩監督「あのくらいは当然」
男子U-23国際親善試合(11日=日本時間12日、米カンザスシティー・チルドレンズ・マーシー・パーク)パリ五輪を控えるU-23(23歳以下)日本代表は、同じく五輪に出場するU-23米国代表に2―0で勝利。7月3日の五輪メンバー発表前最後の試合を白星で終えた。海外組のFW斉藤光毅(22)と三戸舜介(21)=ともにスパルタ=が、優勝して五輪出場権を獲得した5月のU-23アジア杯のメンバーと融合して好機を演出した。 新たな欧州組がキラリと光った。前半5分、FW斉藤が先制のきっかけを作る。ペナルティーエリア左からクロスを上げると、相手DFの右手に当たりPKを獲得。FW藤尾が冷静に沈めた。 「自分の特長として出していかなきゃ」と語った通り、斉藤は1対2の状況でも果敢にドリブルで敵陣に攻め込んだ。さらに後半24分には同じオランダのスパルタでプレーするFW三戸がドリブルで運んでシュート。身長164センチの小兵は「あの狭い道、スペースは自分が入っていけるところ」。惜しくも相手GKに防がれたが、こぼれ球をFW細谷が押し込み、昨年10月には1-4で完敗した相手を圧倒した。 ともに縦への突破力を武器とする2人は、パリ五輪出場を決めた5月のU-23アジア杯に不参加。クラブ事情で招集ができない状況が続き、斉藤は昨年9月、三戸は同11月以来の出場となったが、アジア杯の主力組を主体とした先発メンバーの中でも違いを見せられることを証明した。 大岩監督は「あのくらいは当然。周りの選手にもいい影響を与えている」と2人を高く評価。7月3日にはパリ五輪のメンバー18人の発表が行われる。3人まで起用できる24歳以上のオーバーエージ(OA)枠はいまだ不透明だが、予選不参加の海外組が確実に存在感を発揮した。