EYアントレプレナー日本大会 アルファ電子(福島県天栄村)の樽川社長が表彰 「感動与えられる食 提供したい」
優れた起業家をたたえる「EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2024ジャパン」のアワード・セレモニーは10日、東京都のザ・プリンスパークタワー東京で催された。福島県から出場したアルファ電子(天栄村)の樽川千香子社長(44)=須賀川市=がリージョナル・バイタライゼーション・リーダー部門で表彰を受けた。 同部門は地域発の新たな価値や唯一無二の価値などを創出し、日本や世界へ影響を及ぼしている人が対象。樽川社長は壇上でトロフィーを受けた後、「ものづくりを通し、社会の進歩、発展に貢献する企業となるという経営理念の下で前に進んでいる。さらに大きな目標を掲げながら日本、世界の食文化の創生や人に感動を与えられる食を提供できる企業にしたい」と喜びを語った。選考委員の高岡本州エアウィーヴ会長兼社長は「事業転換する柔軟性と組織を率いていく力は今の日本に最も求められていることだ」と称賛した。 アルファ電子は1969(昭和44)年に創業し、医療機器や電子部品などの製造を長く手がけてきた。2019年に異業種の食品事業に参入し、グルテンフリーの米粉麺「う米めん」の製造を開始した。小麦アレルギーを持つ人や健康的な食を求める人も親しめるとして注目を集めている。
全国から各地区大会を勝ち抜いた10人が審査を受け、日本代表にはバイト募集アプリを手がけるタイミー(東京都)の小川嶺社長が選ばれた。