入園・入学グッズの製作代行、子どもに寄り添える「強い味方」に…”手作り指定”の意味を考えさせられる
幼稚園や保育園に入学したお子さんは、初めて親御さんと離れての集団生活が始まります。新小学1年生の場合は、友達と仲良くできるか、勉強に登下校は大丈夫なのか、親子で不安に思うことも多いはず。心配が尽きない新学期ですが、お子さんにとって「これがあるから学校に楽しみに学校に行ける」「会話のきっかけになる」のは、バック・体操服・上履き入れといった入園入学グッズの布小物なんだそうです。昔は母親や祖母の手作りが定番でしたが、今はその子が気に入る世界観を持つ作家さんにオーダーするのも主流の選択肢となっています。その子のお気に入りアイテムを持たせてあげることがいかに大事なことか、入園入学グッズの作家・おやこでものづくり ゆかさん(@oyakode_monodukuri_yuka)に実情を聞きました。 【動画】ゾっとしました…通園グッズが手作り指定「ミシンどころか玉結びもできん」
■自分時間を持てることをあんなに楽しみにしていたのに…「親側もすごい不安」
入園・入学グッズの作風としてはニッチな”ゆめかわ”を作品の世界観としているゆかさんは、「”かわいい"でその子の自信を作り上げる」「”かわいい”は、その子の鎧となってくれる強い味方である」と、その世界観にこだわり続ける理由を話します。親御さんと離れて集団生活を送る不安…新学期を迎えたお子さんたちは、どのようなメンタルになることが予想されるのでしょうか? ーー入園・入学してから、新しい環境に慣れるまで、お子さんからはどんな不安が出てくると想定されますか? 「幼稚園や保育園の場合は、子どもたちにとって初めて、親から離れての集団生活が始まります。しっかりしている子は理解している場合もありますが、まだまだ幼いので『なぜママと一緒じゃダメなのか?』『なぜこんなところに行かされるのか?』理解できない子も多いです。過ぎてしまえば笑い話ですけど、親側もすごい不安なんですよね。私も、娘の幼稚園が始まって自分の時間を持てることを楽しみにしていたのに、最初は幼稚園をなかなか後にできず、お迎えも早々と行ってしまう(笑)。お客様からも聞きますが、朝の準備時間に毎日泣かれてしまったり、行き渋りする子は本当に多いようです。先生は慣れたものですけど、親御さんたちが悩むケースをよく聞きます」 ーー幼い頃は個人差も大きいと思いますが、小学校入学時はどんな雰囲気なのでしょうか? 「保育の現場から一気に教育に変わり、もちろん先生方は愛情持ってご指導くださいますけど、幼稚園で受けてたものとはまた違う雰囲気になります。親から離れて初めて子どもたちだけで登下校する。長い授業が始まる。友達とのトラブルの際も、子どもたちが考えて自分で行動を起こすようになります。もう親は心配でしかないですよね! 発達がでこぼこな子もいて、幼稚園で遊んでた頃は常に先生が目を向けて都度対応してくれた環境があっても、学校となるとそうはいきません。行き渋ってお休みすると、親御さんは低学年の子どもを家に置いておけないのでお仕事休んだり、長期になると退職も考えるという話もよく聞きます」