「歴史が変わった」 旧優生保護法で最高裁判決 国の賠償責任を認める 原告が語る「喜びと苦悩」
■兵庫県に住む原告の男性は
兵庫県に住む原告の小林宝二さん。 2022年に亡くなった、妻の喜美子さんの思いとともに判決を受け止めました。 【小林宝二さん】「勝訴の判決を聞いて、本当に歴史が変わったと思いました。とてもうれしいです。感動して安心しました」 最高裁が下した判断に、国が迅速に動けるのか、注目されます。
■「早めに政治決断をすべきだった」とジャーナリスト鈴木哲夫さん
【ジャーナリスト・鈴木哲夫さん】「国と政府、それから現在のトップの岸田さん最悪ですよ。戦後、優生思想みたいのがあって、とにかく障害があったりすると、強制的に不妊手術した。こんな人権侵害ありますか。その法律がずっと続いてた。これに対しての裁判ですよね。去年、高裁で国が1回負けた。ここで国はパッと引いておくべきだった。だって誰が考えてもおかしいじゃないですか。政治判断があったら、あそこで解決できたんですよ」 「かつてハンセン病でも、ずっと差別を受けてきた人たちが裁判をした時も、途中で小泉元総理大臣は、これはどう考えたって国がおかしいだから、裁判をやめて、ひとりひとりに謝ったんですよ。政治決断だからできるんです。去年、岸田さんもするべきだった」 「それをしないで、また一年延ばしてこの判決。やっぱり、国の人権とか憲法に対する考え方は絶対間違ってますよ。だからこれを機に、すぐに救済の仕組みを作るんですよ。これは義務です」 まだ声をあげられていない当事者の方もいます。一刻も早い救済策を国に考えてほしいです。
関西テレビ