【中山美穂さん死去】ヒートショックを防ぐには「温度差を10℃以内に」「急に熱い湯船に入らないように」クリニック院長がアドバイス
お風呂の外と内の温度差を10℃以内に
ーー(青井キャスター)そのお風呂の温度であったり、浴室の温度設定みたいなのは、どういうふうに考えればよろしいでしょうか? いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長: 一般的には、やはり41℃以上の浴槽の温度はリスクといわれています。ですから温かめのお湯が好きな方でも、39℃かせいぜい40℃ぐらいにするとか。あと最初はやっぱり、ぬるめのお湯で入って、少し温めるのであれば、緩徐な変化なのでリスクは少ないかなということと、あとは外と内の温度差が10℃以上になると、やっぱりリスクがあるといわれていますので、浴室も少し温める。それから浴槽のふたもできれば外して、湯気で浴室を温めておくと。こういった工夫が必要かなというふうに思います。 ーー(青井キャスター)その10度の差というのは、脱衣所であったり、そこと浴室お風呂の中を10℃以内に収めるのが防ぐことになると。 いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長: そうですね、目標は10℃以内。なかなか難しいかもしれませんけど、脱衣所も温めるということが本当はいいかなというふうに思います。 スペシャルキャスター・橋下徹さん: これは本当に認識不足だったんですけど、ヒートショックって、暖かいところから寒いところに行くとばっかり思っていたんですけど、逆もありうるということはまったく認識不足でした。 ーー(青井キャスター)あるということですね。 いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長: その寒いところに行ったときの血圧の急激な上昇も、これもヒートショックで、血圧が高いので脳出血を起こしたり、 大動脈解離を起こしたり、これもヒートショックの心血管系のトラブル、脳血管系のトラブルなんですね。ただそのあとに血圧がどんと下がる、これもヒートショックなので、両方気をつけなければいけないんですよね。 ーー(遠藤キャスター)伊藤院長、例えばこういう体の状況、不調だったり何かあるときは、なるべく浴槽に入る、お風呂に入ることは控えた方がいいとか、何かこの時期気をつけることというのはありますか? いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長: そうですね、やっぱり今回、朝というのが1つあだになったのかなと。急激に寒くなったこの朝に、おそらく準備の段階で湯船に入ったということを考えると、寒い朝に浴槽にあわてて入るというのは、少しリスクになるのかなということはちょっと考えるところはありますね。 ーー(青井キャスター)伊藤さん、皆さんこの冬場に気をつけていただきたいわけですけれども、あらためて防ぎ方を教えていただけますか? いとう王子神谷内科外科クリニック・伊藤博道院長: 1つは、急激に寒くなるというのは、ある程度、天気予報、気温の予想もありますので、特に今、寒暖差が大きいですから、寒い日はですね、急激に温かい浴槽に入らないようにするとか、部屋と浴室の温度差を減らすなどの十分な注意と、それからお風呂に入るとき、周りの人に一声かけて連携を取り合うということを心がけていただくといいかなというふうに思います。 (「イット!」12月6日放送より)
イット!