【40代・50代】骨粗しょう症を防ぐには、カルシウムと同じくらいタンパク質が重要だった!
丈夫な骨をつくるために必要なそのほかの栄養素とは?
また、骨粗しょう症を防ぐためには、そのほかにも必要な栄養素が。 「コラーゲンを生成するためにはタンパク質のほかに、ビタミンCと鉄が必要なので、これらをしっかりとることも大切です。また、カルシウムも単独でとるのはよくありません。カルシウムはマグネシウムと“ブラザーイオン”と呼ばれ、拮抗関係にあります。ですからカルシウムをとるときは必ずマグネシウムもバランスよくとることが大切。骨粗しょう症予防のために牛乳を意識してとっている人もいると思いますが、牛乳はカルシウムとマグネシウムのバランスが11:1くらいの比率なので、とると血中のカルシウム濃度が上がり、マグネシウムとのバランスをとろうとして大腿骨などの大きい骨からカルシウムを減らしてしまいます。 つまりカルシウムだけを多くとると、逆に骨のカルシウムが減ってしまうのです。 オランダなど酪農が盛んな国で大腿骨骨折をする人の比率が高いというデータがあるのも、これが関係していると思われます。※ですから、カルシウムは、マグネシウムとのバランスが1:1といわれている魚介類や海藻類などの食品からとるほうがよいのです。 そのほか、骨粗しょう症予防には、腸管からのカルシウムの吸収を助ける働きがあるビタミンDや、カルシウムの骨への沈着を促すビタミンKも大切です」
コラーゲンはサプリやドリンクから補ってもいいの?
ちなみに、コラーゲンをサプリやドリンクなどで補うのはよいのだろうか? 「コラーゲンをサプリやドリンクで補っても、体内でバラバラに分解されて体に取り込まれ、違うものに再合成されるので、コラーゲンとして使われるわけではありません。近年、分解されずに取り込まれたコラーゲンが生成・増殖につながったという報告がありましたが、“分解されず”というのは消化器に負担がかかりますし、この報告はまだまだ研究段階ということですので、現段階ではコラーゲンそのものを外から補うことはできないと考えたほうがいいでしょう」