コメ6割超高騰、過去最大伸び 11月の全国物価、2.7%上昇
総務省が20日発表した11月の全国消費者物価指数(2020年=100、生鮮食品を除く)は109.2となり、前年同月比2.7%上昇した。伸び率は10月(2.3%)から0.4ポイント増加し、3カ月ぶりに拡大した。価格高騰が続くコメ類は63.6%上昇し、比較可能な1971年以来、過去最大の伸び率となった。政府補助金が減額となった電気代とガス代も値上がりした。 生鮮食品を除く食料はコメの高騰で4.2%上がった。コメは人件費や肥料の上昇分を24年産米に転嫁する動きが続いており、これまで過去最大だった10月の伸び率(58.9%)を上回った。 コメ以外では、電気代が9.9%、ガス代は5.6%上がった。チョコレートは原材料の高騰で29.2%上昇。コーヒー豆は主要産地のブラジルの天候不良で24.9%の上昇となった。おにぎりはコメの高騰で7.2%上がった。 生鮮品では、キャベツが今夏の猛暑で生産量が減少し、61.0%と大幅に上がった。ミカンも14.7%上昇した。