地下に広域歩行者ネットワーク…東京建物が着工、八重洲再開発の全容
東京建物は東京・八重洲で進める「八重洲一丁目北地区第一種市街地再開発事業」の新築工事を着工した。南街区にはオフィスやホテルが入る地下3階・地上44階建て高層ビルを建設、北街区には首都高速道路の地下化に伴って整備される日本橋川沿いの水辺空間と商業施設を配置する。南街区は2029年度、北街区は32年度の竣工を予定している。 同事業は設計を日本設計(基本設計)と大成建設(実施設計)、施工を大成建設が担当する。南北の街区間には歩行者デッキを設けるほか、日本橋駅と東京駅をつなぐ地下通路の一部区間を整備。周辺の再開発エリアと連携し、日本橋駅・大手町駅・東京駅・京橋駅を結ぶ広域の地下歩行者ネットワークを構築する。 金融関連企業が集まる大手町と兜町をつなぐ永代通り沿いという立地を生かし、国際的な高度金融人材の活動を支援する各種施設も用意する。またシンガポールの高級ホテルグループ「アスコット」の最上位ブランドで日本初進出となる「ザ・クレスト・コレクション」も誘致し、東京の国際競争力向上に寄与する。