広陵の松下水音内野手（左）と広島商の浴口光介投手

　◇体重増で球速もアップ　広島商・浴口光介（えきぐち・こうすけ）投手（２年） 　カーブやスライダーなど多彩な球種を織り交ぜ、打たせて取る技巧派左腕。秋の中国地区大会では準々決勝の鳥取商戦で公式戦初先発。「緊張した」が、７回１失点の好投で起用に応えた。 　続く準決勝と決勝も先発を任されたが、２試合とも思うような投球ができずに降板し「秋はスタミナ不足を痛感した」。この冬は食事を増量して秋に５８キロだった体重が６キロ増えた。比例して球速も伸びてきている。 　吉田松陰も説いたと小学校時代に聞いた「人は苦しい時に成長する」という言葉を自分に言い聞かせながら、練習に励む。 　◇小技駆使し中軸つなぐ　広陵・松下水音（まつした・みおと）内野手（１年） 　秋の大会は主に２番二塁手で出場。セーフティーバントやバスターなど得意の小技を駆使して、強力クリーンアップへのつなぎ役を担った。 　ＯＢである父の影響で、２歳上の兄水城さんに続き広陵の門をたたいた。２０２１年夏の広島大会は１年生ながらベンチ入りし、兄と共に甲子園を目指したがかなわなかった。敗れた試合後、「お前はこれからだぞ」と思いを託された。 　センバツ出場が決まり、父や兄は自分のことのように喜んでくれた。「がむしゃらにプレーして、みんなを笑顔にしたい」と活躍を誓う。