「おへそ」が臭くなる3つの原因と正しい掃除法とは?【米皮膚科医が解説】
おへそのにおいを嗅いだことはある? 脇の下と同様、おへそも通気性が悪いから臭くなりやすい部分。特にへこんだおへそは、角質、汗、糸くず、そして60種類以上の細菌のすみかになる。 【写真】おならが「ゆで卵」のような臭い!? おなら異常に臭くなる8つの理由 米マイアミ大学医学部の皮膚科臨床准教授、トッド・マイナーズ医学博士は、「汗やアカが閉じ込められると大抵悪臭がする」と話す。 嫌な臭いをなくしたいときは、おへその周辺を入念に(かつ定期的に)掃除するだけでいいけれど、皮膚科医のシャリ・スパーリングいわく、それでも臭いが気になるときや、赤み、ヒリヒリした痛み、腫れ、うみなどの分泌物が出始めたときは、医師に相談するのがベスト。 これを機に、おへそが臭くなる要因をチェックしておへその悪臭を予防しよう。
おへそが汚い
マイナーズ博士によると、おへその不快な臭いの原因ナンバーワンは、おへそが汚いこと。お風呂やシャワーでおへそを洗うのを忘れてしまうと、悪臭を引き起こす汚れ、汗、細菌、角質が蓄積する。 でも、それ以上のケアが必要なおへそもある。「へその緒がもつれて折り重なったおへそは、細菌の温床になります」とマイナーズ博士。その場合は、低刺激のせっけんで毎日入念に洗ってあげて。
カンジダ症にかかっている
カンジダと呼ばれる酵母菌は、皮膚の中に常在している。マイナーズ博士いわく通常は無害だけれど、おへその中が湿って暖かくなるなど特定の条件下では本格的なカンジダ症に。だからこそ、おへそ(特にひだの間)を入念かつ定期的に掃除することが大切。 糖尿病(血糖値の調節がうまくできていない場合は特に)と自己免疫疾患を抱えている人は、カンジダ症にかかりやすい。「感染症を食い止めるだけの免疫力が体になく、おへそがにおうようになるかもしれません」とスパーリング医師。 においに加えて、おへそ周辺に湿疹、かゆみ、ヒリヒリした痛み、透明の液体を出す斑点がある場合は、カンジダ症が疑われるので病院へ。
嚢胞(のうほう)がある
嚢胞はうみが詰まった腫瘍で、体のどこにでもできる。もちろん、おへそも例外じゃない。例えば類表皮嚢胞は、本来は剝がれるはずの皮膚細胞の表層が皮膚の奥へ移動し、増殖した結果できる腫れ物。 一方の皮脂嚢胞は、見た感じ類表皮嚢胞に似ているけれど、皮脂腺(髪や皮膚への潤滑油を分泌する腺)が傷つくことで生じることもあれば、原因がハッキリしないこともある。 嚢胞は大きな問題ではないし、治療も必要ないのが一般的。でも、できた場所によっては気になるし、つぶれたり割れたりすると、中から非常に臭い分泌物が出てくる。 嚢胞を取りたい場合は皮膚科へ行こう。マイナーズ博士いわく、自分で嚢胞を小さくしようとすると細菌に感染したり、これまた別のにおいがしたりするので要注意。