DeNA・筒香嘉智「なんか自然にああいうふうになった」 優勝決定後の行動に詰まった同僚への思い
◇SMBC日本シリーズ2024第6戦 DeNA11―2ソフトバンク(2024年11月3日 横浜) 【写真】紙吹雪をまいて記念撮影する佐野(右)らDeNAナイン 日本シリーズは3日、横浜スタジアムで第6戦を行い、セ・リーグ3位から勝ち上がったDeNAがパ・リーグ王者のソフトバンクを11―2で下し、通算成績を4勝2敗とし、1998年以来26年ぶり3度目の日本一となった。DeNAの筒香嘉智外野手(32)は先制弾を含む4打点で、5年ぶりに復帰した今季、悲願の日本一に貢献した。 中堅手の桑原と抱き合い、両腕を目いっぱいに突き上げてマウンドに向かった。その目には涙はない。自らの復帰に声をかけてくれた三浦監督と抱き合った。 「僕がどうこうというより、このチームが日本一になれたことに非常に喜びを感じてます。もちろん最高でしたし、味わった方にしか分からないような景色だなっていう思いはわきました」と語った。ただ「もちろん日本一になれたことは非常にうれしいですし、今年1年、いろんな方が報われたとは思いますけど、やっぱりね、リーグ優勝っていうのがね、かなっていないので、来年は必ずそこに向けてみんなが入っていかないといけないと思います」と続けた。 優勝した瞬間、桑原と抱き合ったことには「そうですね、クワ(桑原)とは帰ってきてからもいろんなチームのこと話しながらやってましたし、なんか自然にああいうふうになったかなと思います」と話した。 0―0で迎えた2回。先頭で打席に立った筒香はソフトバンク先発の有原のカウント2ボール1ストライクからの4球目、真ん中低めのチェンジアップをバックスクリーン右へ運んだ。この本塁打には「記憶には残るホームランになると思います」と話した。さらに5回には2死満塁から左中間フェンス直撃の走者一掃の二塁打。試合の行方を決定づけるこの回一挙7得点の猛攻を呼んだ。日本一を決める試合で4打点。優秀選手に輝いた。 2009年ドラフト1位で横浜高から入団。17年は主砲としてチームを3位から日本シリーズ進出に導いたが、ソフトバンクの壁に阻まれた。19年オフにメジャー移籍し、5年ぶりに古巣復帰を果たした今季、ついに日本一にたどりついた。それでも筒香は言った。「僕なんかそんな大したこと、チームに何もできてないですし、またオフシーズン、しっかり準備して来年という思いは強いです。来年リーグ優勝、そこに向けてが1番だと思います」と締めくくった。