一気に評価アップ! Jリーグ“ブレイク”ランキング1~10位。2023年、最も市場価値を上げたのは?
8位:河原創(サガン鳥栖) 生年月日:1998年3月13日(25歳) 市場価値の上昇額:40万ユーロ(約5600万円/100%UP) 市場価値の変動:40万ユーロ(約5600万円)→80万ユーロ(約1億1200万円) 2023リーグ戦成績:34試合1得点3アシスト 河原創は、大学を卒業した2020年にロアッソ熊本に加入してプロとしてのキャリアを始めた。すぐにレギュラーの座をつかんでJ3でコンスタントにプレーを続けると、3シーズンにわたって活躍し、2023シーズンからサガン鳥栖に加入している。 正確なパスでリズムをつくり、中盤の底で攻撃のタクトを振るう河原は、状況判断に優れたボランチで、チャンスとみれば迷わず前へと走って攻撃に厚みをもたらすことができる。守備となれば鋭いタックルでボールを奪い、相手の攻撃の芽を摘んでいく。 何より驚異的なのは、そのタフさだ。河原は、プロ1年目の2020シーズンJ3第6節からリーグ戦フル出場を続けている。J1初挑戦となった2023シーズンも、その記録が途切れることはなかった。2023シーズンのJ1でMFの全試合フルタイム出場は河原のみ。総走行距離は438.61kmでリーグトップである。 河原は2021シーズンまでJ3でプレーしていた。ほぼ無名だったところからわずか数年でJリーグ屈指のMFになったことを考えると、これからさらに市場価値を上げていく可能性は大いにありそうだ。
7位:満田誠(サンフレッチェ広島) 生年月日:1999年7月20日(24歳) 市場価値の上昇額:40万ユーロ(約5600万円/88.9%UP) 市場価値の変動:45万ユーロ(約6300万円)→85万ユーロ(約1億1900万円) 2023リーグ戦成績:23試合4得点5アシスト 満田誠は、2022年に流通経済大学を卒業し、ユース時代を過ごしたサンフレッチェ広島に復帰してプロキャリアを始めた。 推進力、視野の広さ、正確なパス、シュート技術、前線からの献身的なプレスなど、MFに求められるあらゆる能力を高い水準で持ちあわせている満田は、1年目からリーグ戦29試合に出場して9得点8アシストを記録する活躍を見せた。サッカー日本代表デビューも飾り、Jリーグ屈指のMFになっている。 プロ2年目の2023シーズンは、かつて佐藤寿人がつけていた11番に背番号を変更してシーズン序盤から活躍していたが、5月7日のアビスパ福岡戦で右膝前十字じん帯部分損傷の重傷を負った。次の試合にあたる同13日のヴィッセル神戸戦ではファンが、「俺たちの11番 満田誠を待っている」と横断幕を掲げ、熱いエールを送っている。 満田自身にとって痛い離脱だったことは間違いないが、広島にとっても大打撃で、満田不在のリーグ戦11試合で2勝2分け7敗という戦績だった。満田が出場した23試合では15勝5分け3敗で、広島にとっていかに重要な存在かがうかがえる。 3カ月の離脱があっても大きなインパクトを残した満田は、まだまだ市場価値を高めていけるポテンシャルの持ち主と言えるだろう。