川嶋あいが見た能登半島の姿 「まだまだ復興支援を考えなければ」 石川県の小学校でサプライズライブ
シンガーソングライターの川嶋あいさんがパーソナリティーを務めるラジオ番組『明日への扉~いのちのラジオ+~』(ラジオ関西、毎月第1・2週日曜午後5時~)。9月8日の放送では、川嶋さん自身の近況に触れるとともに、番組に寄せられたメッセージを紹介した。 【関連】「あっという間だった」 川嶋あい、最後の「820」ライブ ファンから合唱のサプライズプレゼントも 昨年、デビュー以来20年にわたって続けてきた8月20日の恒例ライブのラスト公演を行った川嶋さん。最近は、声帯の様子を見ながら少しずつライブを再開しており、日本だけでなくベトナムを訪れてのライブ出演も果たした。 今年の春には、自身が高校を卒業した18歳のころから毎年実施してきた「卒業サプライズライブ」も開催。今回は、石川県能登半島に位置する志賀町立富来小学校が公募で選ばれた。 サプライズライブは、子どもたちやその家族、先生たちも招き、同校の音楽室にあるグランドピアノを使っての弾き語りで実施。驚きとともに喜びの表情を見せてくれた子どもたちに、「本当にうれしかった」と当時を思い起こした。 公募に申し込んだのは、卒業生を担当している先生。年始に起こった能登半島地震でつらい思いをしている子どもたちをどうにか笑顔で送り出したい、という思いから応募したこともあり、公演終了時には大粒の涙を流しながら6年生を見送っていたそう。 そのときについて、川嶋さんは「なんとも言えない瞬間がそこにあった」と回顧。「この場所に立てて本当に良かったな」「来られて良かったな」と強く実感するとともに、「先生方も子どもたちも、大きな地震がやってきてからどれだけの思いを背負いながら過ごしていたのか」と改めて痛感したという。 その後、8月4日に石川県で開催された「白山一里野音楽祭 2024」に出演。3月に志賀町を訪れた際は「家屋が倒壊していて、屋根がブルーシートで覆われている家がずっと続いていた」そうだが、音楽祭で交流した現地の人によると「復興はなかなか進まなくて、能登の状況はまだそんな(家屋が倒壊しているような)感じ」。 この話を受け、川嶋さんは「まだまだ思いを馳せながらできることをして、復興の支援を考えていかなければならない」と強調した。 番組では、リスナーから寄せられたメッセージを多数紹介。「中学生の娘と一緒に聴いています」「いろいろと考えさせられる素晴らしい番組内容に大満足。できればもっともっと聴いていたい」など、さまざまな声が。 川嶋さんは、感謝を述べつつ「番組に来てくださるゲストの方のご経験が、リスナーの皆さんの生きるヒントや、前に進む元気が出るような一歩になればと思っています」と胸中を明かした。 ※ラジオ関西『明日への扉~いのちのラジオ+~』より
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