球界に”衝撃”…まさかの退団を経験した大物(3)ドラゴンズから”事実上の戦力外”で
球界に入る者がいれば、去る者もいる。毎年10月にはドラフト会議が開催され、新たにプロ入りの切符を掴むが、一部の現役選手は戦力外通告などで厳しい現実が叩きつけられる。過去には、まさかの形でチームを退団した選手も数多く存在。そこで今回は、戦力外通告または自由契約を経験した大物選手を紹介する。
井端弘和
出身:神奈川県 投打:右投右打 身長/体重:173cm/73kg 生年月日:1975年5月12日 ドラフト:1997年ドラフト5位 「アライバコンビ」と呼ばれた鉄壁の二遊間は、まさかの形で終わりを迎えることになった。 ドラゴンズの2番バッターとして活躍した井端弘和は、芸術的なバッティングを見せたかと思えば、堅実に送ることもできる器用な選手だった。何より、荒木雅博との二遊間は相手チームに幾度となく絶望を与えた名コンビとして、今でも語り継がれている。 井端は落合監督のもと、2004・2006・2010・2011年の4度のリーグ優勝に貢献。2013年のWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)では、野手として最大の活躍を見せた選手でもあった。しかし、2013年のオフに落合がドラゴンズのGMに就任すると、大胆なコストカットを断行。契約交渉の場では、井端に対して大幅な減俸提示をして波紋を呼んだ。 「事実上の戦力外」とも言える扱いに対し、井端はドラゴンズ残留ではなく自由契約の道を選び、ジャイアンツが井端の獲得を発表。ジャイアンツでは2年の在籍に留まったものの、球史に名を残すショートとして最後まで輝き続けた。
ベースボールチャンネル編集部