埼玉県の入間川と小畔川に「氾濫危険情報」発表 氾濫の恐れ
きょう30日、埼玉県川越市を流れる入間川と小畔川に「氾濫危険情報」が発表されました。いつ氾濫してもおかしくない状態です。川から離れるなど命を守る行動を取ってください。
入間川、小畔川 氾濫発生の恐れ
30日午前1時25分、埼玉県川越市を流れる入間川の小ヶ谷水位観測所と小畦川の八幡橋水位観測所の水位が「氾濫危険水位」に達したため、荒川上流河川事務所と熊谷地方気象台から「氾濫危険情報」が発表されました。警戒レベル4「全員避難」に相当し、いつ氾濫してもおかしくない状態です。川から離れるなど命を守る行動を取ってください。
避難時の注意点は
氾濫危険情報が発表された場合は、川の氾濫が発生する危険度が急激に高まるおそれがあります。その際、以下のような行動をとるようにしてください。 ①川がいつ氾濫しても、おかしくない状態だということを認識し、テレビやスマートフォンなどで、気象情報をこまめに確認しましょう。 ②避難する可能性があると考え、自治体からの避難指示の発令に注意しましょう。この段階で、飲食品、貴重品、着替えなど避難所に持って行くものを再確認し、必要になればすぐに避難できる準備を整えてください。 ③避難先は、自治体の指定する避難所のほかに、安全な親戚・知人の家やホテル・旅館など複数の候補を考えておくと良いでしょう。避難経路は、川の近くを通るのは避けてください。万が一、避難経路が通れない場合に備え、複数の避難経路を選んでおきましょう。 ④災害の危険度が高まっている時には、避難指示が発令されていなくても、自らの判断で避難することが大切です。避難する場合は、隣近所に声をかけて、単独での行動は避けてください。ただ、暗い時間帯の避難は危険ですので、安全確保を第一に行動するようにしてください。 また、氾濫危険情報が発表されたにもかかわらず、雨の音が大きいと、防災無線などの情報に気づかない場合もあります。家族や知人などが、川の近くにいらっしゃる場合は、SNSなどを使って、情報を伝えてあげてください。
日本気象協会 本社 日直主任