やめる人は多い?昔ながらの“手作り梅干し”が6月から許可制に…和歌山県の若手製造者が進める次世代につなぐ取り組み
「おいしい!」その声にやりがい
――梅干しの製造を始めたきっかけを教えて。 梅農家を継いだ兄が「味にこだわって梅を栽培しても結局甘い調味液に漬けられて梅の味が分からなくなってしまう。やりがいがない」と言っているのを見て、梅農家が好きな「梅の味がちゃんとする梅干し」を作って広めたいと思ったためです。 ――梅干しづくりのやりがいは? うちの梅干しを食べてくれたお客さんから、「おいしい!」のお声を聞かせてもらえるのがやはり一番うれしいです。 昔ながらのすっぱい梅干しが今は少数派になっていますが、そういう梅干しを求めている方はたくさんいるので、「こういうのを求めてた!」と言っていただけるのもやりがいを感じます。 ――“若者の梅離れ”も話題になるが、梅干しの魅力は何だと思う? 梅干しはおいしいだけでなく、身体にも良いです。疲れたときは梅干しを食べるとシャキっとします。昔は薬として食べられていたほどです。 また、昔ながらの梅干しは塩分濃度が高いため何年も保存できます。常備食として最適です。梅干しの良さをもっと多くの方に知っていただきたいです。 日本各地の手作り梅干しを守るためのクラウドファンディング。昔ながらの味が廃れないためにも、このような取り組みはもっと広がってほしい。
プライムオンライン編集部