シーホース三河 横浜BCに快勝しCS出場に一歩近づく 角野亮伍「チームは今がベスト」
選手たちのミーティングで強まった結束
さかのぼること1週間前。4月10日のファイティングイーグルス名古屋戦で、三河は痛恨の黒星を喫した。3月27日の三遠ネオフェニックス戦から始まった地区上位チームとの連戦で負けを重ねつつも、手応えをつかんだ矢先の出来事だった。週末には中地区2位を争うサンロッカーズ渋谷戦が控えていて、連敗すれば3位に転落する状況に。 いいゲームをしても結果がついてこない。選手たちにも危機感があったのだろう。そこで「選手だけでミーティングを開きました」と角野は教えてくれた。 「木曜日はオフで、金曜日(4月12日)の練習前、僕と石井さん、柏木さん、晃佑さん(橋本晃佑)、優大(西田優大)でシューティングをしていたとき、『ミーティングをしたほうがいいんじゃないか』ってなって。グループLINEで連絡して、ロッカールームに選手が集まりました。別に深刻な雰囲気ではないですけど、選手だけで思っていることを話しました」 悪いときは審判にアピールしてしまっていること。個人で打開しようとしていること。一方、いいときはしっかりとセットを組んで攻めていることなど、それぞれが思っていることを話し合った。角野は「本音で話せて、いい機会でした」と言い、それがSR渋谷戦や横浜BC戦につながった。 今週末は川崎ブレイブサンダース戦。中地区2位を争うライバルであり、天皇杯も合わせて今シーズンは3敗を喫した相手だ。ただ、角野はそこまで意識していない。 「川崎とはシーズン序盤で戦ったので、今はお互いまったく違うチームになっています。僕たちが連勝していたとき、ようやくファーストとセカンドのリズムが噛み合ってきた。三遠にもA東京にもSR渋谷にも勝てました。今の僕らがベストだと思っていますし、大切なのは僕らのバスケをどれだけやれるか。やり返そうと思ってそれぞれが違うことをしてしまうと、チームはバラバラになってしまう。正しい場所で1対1をすればみんな得点が取れますし、自分たちのバスケを貫けば連勝できる自信はあります」 リッチマンHCは常々「1%のカイゼン」を口にする。昨日よりも今日、今日よりも明日がよくなるように。今の三河がベストであり、明日の三河はそのベストを更新できる。角野もチームの成長を実感している。 シーズンは残り6試合。川崎戦に限らず、CS出場が決まるまで負けられる試合は一つもない。それはCS出場を競うライバルにとっても同じこと。熱い熱い週末がもうすぐやってくる。