かつての JAYWALKボーカル中村耕一(73)が薬物事件を経て映画初主演 兄と慕う小倉智昭と14年ぶりの再会で語ったこととは
10月に公開される映画、「はじまりの日」。 ある事件を起こし音楽から離れた男が、ひとりの女性との出会いを通じて、再生を遂げていく物語です。 【写真13枚】かつての JAYWALKボーカル中村耕一(73)が小倉智昭と14年ぶりの再会で熱い抱擁 写真を見る この作品で初主演を務めるのは、かつて 「JAYWALK」でボーカリストを務めていた中村耕一さん(73)。 1991年「何も言えなくて…夏」で日本レコード大賞にノミネートされるなど、一世を風靡したJAYWALK。 しかし、ボーカルの中村さんは2010年、薬物を所持した罪で懲役2年執行猶予4年の有罪判決を受けました。
兄と慕っていた…小倉智昭さんと14年ぶりに再会
自らの人生に向き合うかのような役を演じる中村さん。そんな中村さんに14年ぶりに逢いにきた人がいました。 中村耕一さん: ああ… 小倉智昭さん: 会いたかったよ。 楽屋で待っていたのは、中村さんがかつて兄と慕っていた小倉智昭さん(77)。 久しぶりの再会に2人は熱い抱擁と握手を交わしました。 中村さんが薬物事件で逮捕されて以来、約14年ぶりの再会だといいます。 小倉智昭さん: これきっかけになって、映画を見た人が中村耕一っていう男の歌をね、もう一度聞きたいって絶対思うはずだから…。 中村耕一さん: 本当にお世話になって、それを思いっきり裏切って…、いやすごいしんどかったと思います。だって情報番組をなさっていたでしょう。どうやったって僕の報道をしなければいけない立場じゃないですか。本当に申し訳ないことをしてしまったなと。でも、きょういてくれたのが…一生忘れないです。 会いたい人に会うこともできなかった…14年の歳月。 中村耕一さん: やっぱり再犯率の非常に高い犯罪だということで、自分もやっぱり自信がなかったんですね。すんごいそれが怖くて。 しかし、今回の作品で、かつての罪と向き合ったと言います。 中村耕一さん: 裁判のシーンがあるんですけど、裁判官がしゃべっている言葉は全部本当のことなんです。裁判記録を全部監督さんにお渡しして、こういうことがありましたって…。 ■映画「はじまりの日」の1シーン 裁判官「懲役2年 執行猶予4年を言い渡します。あなたの歌を支持する多くの人は、つらいこと、苦しいことに出会ったとき、あなたの歌を聞いて癒やされ、勇気づけられたと思います。そのような人を裏切り、傷つけるようなことは二度としないでほしい。これから時間をかけてどう償っていくかを考えて、一刻も早く立ち直ってください。私も、あなたのファンです」 作品の主人公同様、事件後、自らも音楽から離れていたという中村さん。 中村耕一さん: 本当に大切なものをなくすことが一番だと思ってたんですけど、心の奥底では、「諦めてないだろう本当は」っていう。それの葛藤みたいなずーっとあったような気がします。 葛藤を乗り越え、自らの過去と向き合うことで、新たなきっかけをつかもうと、初の演技に挑戦。 今年2024年1月には、JAYWALKの“一夜限りの復活ライブ”にも出演しました。 中村耕一さん: 僕もう一皮二皮剥けたいんですよ。この年になってやっと言えます。人生だっていうのは、歌は僕の人生。 (『めざまし8』 2024年9月10日放送より)
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