ミケロッティ マーシャル コスワース イルムシャー…… クルマ好きなら忘れられないあのブランドの今【10年前の再録記事プレイバック】
■BMWのドレスアップの定番 ハルトゲ
1971年に西ドイツ郊外にBMW車の修理と販売を目的にH・ハルトゲが設立。オリジナルパーツの開発をスタートさせたのはその3年後で、BMWのエンジンチューニングを開始し、ドイツのツーリングカー選手権にも参加するようになった。 日本で初めてハルトゲを紹介したのは実はあのトミーカイラ。1984年に正規輸入代理店として日本に幅広く紹介し、BMWの名門チューナーとしてユーザーの間での認知度が高まった。2001年1月には正規代理店のハルトゲジャパンが誕生した。現在ではカールソンジャパンが正規輸入元となっている。
■VWのボルトオンターボが有名 アプト
VW車を得意としながらボルトオンターボで有名になったのがアプト。創業は1896年と古く、源流は馬車馬の蹄鉄業に遡り、1920年代には馬車のシャシーを設計するようになり、1960年代に入ってから自動車のエンジンチューニングに本格的に乗り出すようになった。 VW/アウディのチューナーとしては世界随一であり、エンジンチューニングだけでなく、エアロのデザイン、サスセッティングまでをこなす。ドイツツーリングカー選手権(DTM)では、2002年と2004年シーズンを制している。 日本では1993年から名古屋の「タルガ」で正規輸入されていたが、2002年にタルガのアプト部門が独立。現在ではラガーコーポレーション(さいたま市)が日本での総輸入販売元に。
■ランプ界の名門 シビエ
創始者のレオン・シビエがフランスに作ったランプメーカーで、1913年に飛行機の着陸用ライトを開発し、1919年に自動車用ライトの専門工場、「プロジェクチュル・シビエ」を設立。シビエはランプ専門メーカーとして誕生したのだった。 モータースポーツにも積極的に参加し、特にル・マン24時間レースへの参戦は有名で、シビエがランプの24時間テストをするためにル・マンは始まったと言われるほどゆかりが深い。1991年に日本車として初のル・マン総合優勝を飾ったマツダ787Bにもシビエのランプが装着されていた。 日本では1971年に正規代理店のSSリミテッドがシビエを販売開始。以後、シビエのランプはクルマ好きの定番アイテムとして親しまれ、ライトを装着してなくても黄色地に黒の「CIBIE」のロゴが入ったステッカーを貼るのが人気を呼んだ。 現在も引き続きSSリミテッドが輸入販売中だが、メーカー純正でフォグランプがビルトインされたタイプが増え、ホンダ以外はOEMとして納入されている。