石垣駐屯地を一般開放 約1500人が来場 やいまDAY2024
陸上自衛隊石垣駐屯地を一般住民に向けに開放して行うイベント「やいまDAY2024」が11月30日、同駐屯地で開催された。同イベントの開催は、昨年の開設後2回目。約1500人が来場した。 那覇から第15音楽隊が派遣され、音楽演奏。歌手のミヤギマモルさんがゲスト参加し人気曲を披露した。今回、スケボーパークやエアー遊具が初めて設置された。 訓練は招待者や来場者が集まる儀仗広場で装備品の紹介後に行われた。今回披露された訓練は、市街地での戦闘を想定したもので、都市部近郊の自衛隊部隊や米軍など各国軍隊でも行われている。敵の特殊部隊(外国勢力)が占拠した建物を安全化する訓練の一場面で、約30人が参加。空砲射撃も行われた。 敵役の隊員2人が立てこもった施設を、バイクを使う偵察隊や狙撃手が監視。動く装甲車に隠れながら最新式の小銃や拳銃、暗視装置を装備した複数の隊員が接近し、レンジャー隊員は屋上から懸垂下降を披露した。石垣出身隊員の紹介も行われた。 離島防衛の一環で行われた訓練で、担当者は「一般的な市街地を想定する。特定の島や、台湾有事は想定していない」と強調した。 中村康男司令は「隊員は24時間、いかなる時も、この地域を守り抜くという強い気持ちで勤務している」とあいさつした。 訓練後、隊員たちが作ったカレー800食が無料で提供され、整理券を持った参加者が長蛇の列を作った。 家族で訪れた具志堅美保子さん(43)=新川=は、「訓練を見て、ちゃんと自衛隊に守られていると思った」と感想を述べた。