イオンタウン松阪船江に天然温泉 来秋、グルースパがオープン 三重
パチンコのロイヤルグループ、スパ事業にも注力 地下1300メートルからくみ上げる
松阪公民館などが入るイオンタウン松阪船江B棟の隣地(三重県松阪市大塚町)で、温浴施設「松阪温泉GURUSPA(グルースパ)」(仮称)の建設工事が始まった。愛知県知立市に本社を置く㈱GROWTH(グロース、権田真慶代表取締役社長)が運営する天然温泉のスーパー銭湯で、来年10月にオープンする。2021(令和3)年6月から翌22年6月にかけて掘削し、地下1300メートルからくみ上げる源泉の登録名が「松阪温泉」で、施設名「グルースパ」の前に冠する。 同社の川口輝プロジェクトリーダーによると、イオンタウン㈱(本社=千葉市)から打診を受けたのは、旧マームの建て替え構想が明らかにされる前の20(同2)年3月で、他の同業会社にも話があったようだが、最終的に同社に白羽の矢が立った。 同社はパチンコ店・キング666セノパーク津(津市)などを運営する㈱ロイヤル(本社=知立市)と同じロイヤルグループの会社。㈱キング観光(本社=桑名市、権田清代表取締役社長)とは経営者が親戚同士。進出を決めた理由について「ロイヤルグループのメイン事業はパチンコですが、スパ事業も伸ばしていきたいタイミングだった。松阪の人口は(施設規模に照らして)少ないと思ったが、私たちは投資をしっかりして広域から集客できる施設を造りたいので、いけると踏んだ」と川口さん。「岩盤浴やレストランもあり、カップルやファミリーで一日遊べるレジャー施設を考えているが、そこまで高級にはしないつもり」と話す。 建築申請によると、敷地面積は6285平方メートル。建物は鉄骨造2階建てと木造平屋で、延べ床面積は2856平方メートル。約120台分の駐車場がある。 設計は㈱DO(ディーオー)設計(名古屋市)、施工は㈱中村組(四日市市)が請け負い、来年9月15日の完成を予定している。 ロイヤルは愛知、岐阜、三重、東京の4都県でパチンコ店9店舗を運営。グロースは知立市でボウリング場のイーグルボウルと、温浴施設のサウナイーグルを運営。松阪に建設中のグルースパの名は「イーグル」にちなむ。県内では、グループ全体でキング666セノパーク津に次いで2店舗目となる。