クロウサギの保護活動PR 徳之島町 横浜の「うさフェスタ」に参加
鹿児島県徳之島町は16、17の両日に横浜市であった全国のウサギ好きが集う民間主催のイベント「うさフェスタ秋2024」に参加し、ふるさと納税を活用して取り組んでいる国の特別天然記念物アマミノクロウサギの保護活動などをPRした。担当者は「ウサギへの愛があふれる人たちから、たくさんの温かい反応をいただいた」と報告。フェスタをきっかけに、パパイアの茎を原料に使用した島内産のウサギの餌も人気を呼んでいるという。 うさフェスタはウサギの飼育環境の適正化などを目的に、2005年から開かれている。ペットグッズのメーカーや獣医師、飼い主などが勉強会や情報交換を行う場となっており今回は国内外から延べ約4500人が来場した。 アマミノクロウサギは徳之島と奄美大島だけに生息。徳之島町は19年から「アマミノクロウサギふるさと納税」と銘打って寄付を募り、寄せられた善意を島の自然保護に活用している。 イベント関係者によると、うさフェスタに自治体が参加するのは初めて。町担当者らはペットフードやペットグッズのメーカー、ウサギをテーマにしたハンドメード作家らのブースに交じって、ふるさと納税を活用した保護活動について説明した。 同町ふるさと思いやり応援推進室の堀貴久さんは「来場者から質問攻めにされるなど上々の反応だった。説明をし過ぎて声がかれたほど」と笑顔で報告。「ふるさと納税の返礼品になっているパパイアの茎を加工した島内産のウサギのおやつに注文が殺到している」とうれしい悲鳴を上げた。 イベント関係者の町田修さん(65)は「希少な固有種であるアマミノクロウサギとあって、私も含めてたくさんの来場者が関心を持っていた。もっと現状を知りたいので、ぜひまた参加してほしい」と希望した。