オリオン座流星群、21日夜に見ごろ 今年はどのくらい流れる? 2006年は1時間に60個以上も
冬の代表的な星座「オリオン座」。そのオリオン座の方向から流れる「オリオン座流星群」が21日にピークを迎えます。今年はどのくらい見られそうでしょうか。 【写真】ペルセウス座にふたご座にオリオン座… 夜空に輝く流れ星の写真まとめ
2006年には1時間あたり60個以上も
オリオン座流星群がピークを迎えるのは10月21日。その前後の夜には、流れ星が見えそうですが、一番多く見られるのは21日夜から22日未明だそうです。 今年は、流れ星が観察できる時間帯には月明かりの影響があり、空の暗い場所でなら1時間に5個ほどの流星が見えそうです。 国立天文台によると、オリオン座流星群は流星数が1時間に20個を超えることはあまりないのですが、2006年には1時間あたり60個以上の流星数が観察されたこともあったということです。 流れ星はオリオン座の方向から流れてきます。まるで空中の1点から流れ星が放射状に飛ぶように見えるので、この点を「放射点」といいます。 流星研究家の佐藤幹哉さんは、「今年は月の位置が放射点にかなり近く、なかなか厳しい状況にはなります」と説明します。 しかし、「11月にはしし座流星群、12月にはふたご座流星群があります。ふたご座流星群は規模が大きいので、1時間に30~40個程度まで見えると予想します」といいます。
みずがめ座流星群と同じ彗星が元に
流星(流れ星)とは、宇宙空間にある直径1mm~数cmほどのちりの粒が地球の大気に飛び込んできて大気と激しく衝突し、光を放つ現象です。 今回のオリオン座流星群は、約76年の周期で太陽の周りを公転するハレー彗星(すいせい)が放出したちりの帯に地球が突っ込むことで起きます。 GWに見られるみずがめ座η(エータ)流星群も同じく、ハレー彗星が放出したちりに地球が突っ込むことでみられる流星群です。 ハレー彗星といえば2023年12月、再び太陽の近くまで戻ってくる約76年の長い旅の中での折り返し点に到達。今後、どんどんと太陽や地球へ近づいてきて、次に地球から観測できそうなのは2061年です。 流星群を観察するときのコツは、街灯などがない方角を見上げ、目が暗さに慣れるまで15分間は見上げ続けることです。流星は放射点から飛び出し、夜空のどこにでも現れるので、夜空全体をぼんやりと眺めるといいでしょう。 10月になり、夜は冷え込むようになりました。防寒をしっかりして出かけましょう。