あれ? レクサスだったけ? トヨタ[ブレイド]がレクサスに最も近づいたトヨタ車のワケ
■ブレイドがあったからCT200hやGRカローラが生まれた?
トヨタにとって、ブレイドというクルマは「高い壁への挑戦」だったと思う。走りや質感は、それまでのトヨタ車とは一味も二味も違った。しかし、比較対象として取り上げられやすかった欧州プレミアムハッチと比べると、走行性能に対するツメの甘さも目立っている。 そうした意味では、トヨタ的な失敗しないクルマではなく、大いに失敗しようと心に決めて登場してきたクルマとも言えるのではないだろうか。 その失敗が、のちのレクサスCT200hや、GRカローラというショートプレミアム、ショートワゴンのホットモデルが生まれるための糧になっていると筆者は思う。そして、ブレイドの挑戦は、現在のトヨタの挑戦、GRの挑戦へと続いていると感じるのだ。 1世代、約6年という短いモデルライフだったが、ブレイドがトヨタやレクサスの「プレミアム」を考える上で、与えた影響は計り知れない。今、100万円以下で買えるブレイドに再び乗り込み、トヨタショートプレミアムの第一歩を感じるのも、悪くないと思う。