なぜMEGUMIは映画プロデューサーに転身したのか 「スーパー受け身」の仕事に感じた“恐怖”
「女性記者映画賞」のアンバサダーを務めたMEGUMI
俳優、タレント、実業家、プロデューサーとして活躍するMEGUMIが、「HIBIYA CINEMA FESTIVAL 2024」(10月11~27日、東京ミッドタウン日比谷で映画を無料上映)とコラボした「女性記者映画賞」のアンバサダーを務めた。今年5月にはカンヌ国際映画祭の一流ホテルで1000人規模のパーティー『JAPAN NIGHT』を開催し、来年以降、長編映画2作をプロデュースするMEGUMI。そのバイタリティーの源泉はどこにあるのか。(取材・文=平辻哲也) 【写真】抜群スタイルで魅了 MEGUMIの全身ショット 22年スタートの「女性記者映画賞」は映画パーソナリティーの伊藤さとりさん、映画ライターの渥美志保さんが発起人となって、総勢約30人の女性映画関係者が投票によって、その年、女性をエンパワーした作品、人物を表彰している。MEGUMIは昨今の目覚ましい活躍ぶりからアンバサダーに就任した。 「今は女性も前にどんどん出て行って、応援してくださる方も増えている時代だと思うんです。私は結構動きまくっているので、そこを見ていただけたのはすごくうれしいなと思っています」 日本は、世界の経済、教育、健康、政治の分野毎に格付けする「ジェンダー・ギャップ指数2024」(世界経済フォーラム発表)では先進国では最下位の118位。MEGUMI自身も、生きづらさは感じてきたという。 「子育てからの復帰が難しかったり、子育てをしながら現場に居続けるということは、大変難しい環境ではあると思います。他の国を見ると、国の助成金があったり、子どもを預けるような環境が整っていたりしますから。これは映画界に限らず、全てにおいて言えることなのではないかと思います」 MEGUMIがプロデューサー業に目を開いたのは2020年のコロナ禍がきっかけ。感染拡大を防ぐため人流が制限され、エンタメ業界も制作がストップした。 「我々の仕事はスーパー受け身です。オファーがあって、初めて成立する。どんなに頑張っても仕事がなくなる可能性があるのは、恐怖でしかなかったんです。緊急事態宣言下の生活を打破するには自分で発信していかないと、仕事がなくなってしまうとい焦りがありました。元々作品を作ることに興味もありましたし、チームで作ることにも憧れがありました」