台湾高速鉄道、利用客の増加続く 2年連続で最多更新の見通し
(台北中央社)台湾高速鉄道(高鉄、新幹線)は22日までに、1年間の利用客数が2年連続で過去最多を更新する見通しだと発表した。新型コロナウイルスの影響で一時は利用客が落ち込んだものの2022年に回復傾向となり、昨年は1年間で過去最多の延べ約7308万人が利用。今年は11月までですでに延べ約7110万人に達している。 高鉄は07年1月、板橋(北部・新北市)─左営(南部・高雄市)間で仮営業運転を開始。同年3月には板橋から台北(台北市)まで延伸し、正式開業した。同年の年間利用客数は延べ約1556万人だった。現在は南港(台北市)から左営までの350キロを結んでいる。 同社によれば、今年は3月に月間の利用客数が延べ679万6713人に上り、月当たりの最多を記録。11月の1日平均利用客数は延べ約22万4千人で、前年同月比で7%増となった。 同社は新型コロナウイルス流行後、経済と産業発展の好調や、都市部から地方への人口移動が続いていることなどが利用客の増加につながっていると分析。今後、状況を見て運行本数の増加や、自由席の車両数調整、臨時列車の運行などを行うとしている。 (汪淑芬/編集:田中宏樹)