乾杯でグラスを「チーン」とあてる行為。フォーマル店ではご法度です
ちょっとフォーマルな食事の席での所作、冠婚葬祭などで交わす会話の言葉選び、お客さんとしてお呼ばれしたお宅での過ごし方…。 生活の何気ないシーンでも、大人のマナーをさらっとこなせたら素敵ですよね。 【マンガで読む】意外に知らない?正しい日本食のマナー。スウェーデン人漫画家と一緒におさらい! TPOにあわせたマナーは千差万別。何が正解なの?と迷ったことも多いのではないでしょうか。 今回は知っているようで知らない、大人のキホンのマナーをご紹介します。 ■乾杯で「チーン」はやらない 飲みものが運ばれてきて、皆のグラスに注がれたら乾杯。居酒屋では陽気にビールのジョッキをあてたりしますが、改まった席でグラスをあてるのは控えましょう。乾杯の「チーン」は、グラスを傷つけるおそれがありますし、フォーマルな食事ではグラスのふれ合う音、食器とナイフやフォークがあたる音などは、極力させないようにするのが礼儀です。 「乾杯」という声が上がったら、グラスを目の高さまで上げ、まわりの人とアイコンタクトをし、グラスを口にもってくる前にまわりの人ともアイコンタクト、ひと口飲んだら唱和をした人の目を見てグラスを置きます。 乾杯のグラスは飲み干さなくてもOK。飲まず、口をつける動作だけでも構いません。 作=岩下宣子 【著者プロフィール】 岩下宣子 「現代礼法研究所」主宰。NPOマナー教育サポート協会理事・相談役。30歳からマナーの勉強を始め、全日本作法会の故・内田宗輝氏、小笠原流・故小笠原清信氏のもとでマナーや作法を学ぶ。現在はマナーデザイナーとして、企業、学校、公共団体などで指導や研修、講演会を行う。近著に『相手のことを思いやるちょっとした心くばり』(三笠書房)がある。 ※本記事は岩下宣子著の書籍『40歳までに知らないと恥をかく できる大人のマナー260』から一部抜粋・編集しました