人間の条件「The Human Condition」が開幕、描くのは「共に生きる喜び」
「人間の条件 第5回本公演『The Human Condition』」が、昨日9月25日に東京・中野テルプシコールで開幕した。 【画像】人間の条件 第5回本公演「The Human Condition」より。(撮影:西山珠生)(他5件) 「The Human Condition」では、2016年に神奈川県相模原市で起きた障害者施設殺傷事件を題材にした物語が、ダンスや舞踏の要素を取り入れて立ち上げられる。出演者には、人間の条件の樽見啓、野田帰里、依田永朔に加え、野澤健、福田航大、谷津恒輝、吉村広野が名を連ねる。 脚本・演出を手がけるZRは、開幕に際し、「この事件を題材にした作品と言われると、暗くて重い作品を想像する人が多いと思います。しかし、描くのは『どうにもならないどん詰まりの現実』や『そこから見える人間の本質』といったものではありません。規範が解体される中で生まれてくる『共に生きる喜び』です。異質な他者と生きることは、大変なことではあるかもしれないけど、本当はとても喜ばしいことだと思います。この演劇が、生産能力ではなく誰かが生きているということそのものの喜びを分かち合う場となることを目指しています。皆様のご来場心よりお待ちしております」と語った。 上演時間は約1時間30分。公演は9月30日まで。 ■ 人間の条件 第5回本公演「The Human Condition」 2024年9月25日(水)~2024年9月30日(月) 東京都 テルプシコール □ スタッフ 脚本・演出:ZR □ 出演 樽見啓 / 野田帰里 / 依田永朔 / 野澤健 / 福田航大 / 谷津恒輝 / 吉村広野 ※U-30、学生、障害のある人、高校生以下対象の割引あり。 ※9月29日14:00開演回は観劇マナー緩めの回。 ※介助者1名無料、車椅子エリア、補助犬同伴受け入れ、筆談対応、パーテーション設置、退席しやすい席の確保などの鑑賞サポートあり。