【レビュー】マーシャルの進化したポータブルスピーカー「Emberton III」
8月、世界で最も有名なギターアンプのブランドが、小型パワードスピーカーの新バージョンを発表した。マーシャルの小さくて強力なスピーカー「Emberton(エンバートン)」の第3世代は、前モデルを刷新と言うよりも進化させた製品だが、その外観はまるでマーシャルのギターアンプのミニチュアみたいで、強烈な存在感を放っている。 【画像】進化したポータブルスピーカー「Emberton III」 1年ちょっと前、スウェーデンのストックホルムに本拠を置くZound Industries(ザウンド・インダストリーズ)は、英国のギターアンプ・メーカーであるMarshall Amplification(マーシャル・アンプリフィケーション)を買収し、新たにMarshall Group(マーシャル・グループ)を設立した。ザウンド・インダストリーズは10年ほど前から、マーシャルの知的財産のライセンスを受け、世界各国で飛ぶように売れているマーシャル・ブランドのヘッドフォンやワイヤレススピーカーを製造してきた。 現在、この英国とスウェーデンの混成グループは、事業の両部門を同じ経営陣の下に置き、ますます力をつけている。マーシャルの「Emberton III」は合併後に初めて製造される小型スピーカーの製品だ。Emberton IIIは小さな住宅用レンガくらい大きさで、まるでレンガのように堅牢に感じられる。外装はマーシャルのクラシックなギターアンプで使われているのと同じ種類の丈夫な素材で覆われている。 Emberton IIIの内蔵バッテリーは、一度の充電で前モデルより長い最大32時間もの音楽連続再生が可能だ。スピーカーのケースはIP67等級の防塵・防水性能を備えているので、ビーチやプールサイドでのパーティーに最適だろう。 Emberton IIIの外観は前モデルのEmberton IIとほとんど同じように見えるものの、いくつかの目立たない改良点と1つの小さな物理的な違いがある。Emberton IIIには独立した電源ボタンが備わるようになった。Emberton IIではスピーカー上部の中央にあるマルチファンクションのボタンを長押しすることで電源がオンになった。小さな違いだが、歓迎できる変更だ。